解決済み
外科医不足の原因はどこにあるのでしょうか?我々の世代は「外科医は訴訟リスクが高い、過労死、激務、たらいまわし」等医学部に入る前から 外科にマイナスのイメージを持って入学します。 先生方の時代は、今のように訴訟リスクや過労死、激務の現場がなかったのか、あったけどメディアが報道しなかったのでしょうか? それとも…気合いの足らない学生や、医療を生活のタネとして選択した学生が多いのでしょうか? 何処かに解があるのでしょうが、昔と今と何か異なっている点はありますか? 海外の医療現場はドラマしか存じ上げませんが、どのドラマでも医師不足や過労死とは無縁の構成で割とホワイトワーカーのような印象に映ります。 ところで、外科が数十年後になくなるなんて事はありませんか? 医療先進国アメリカでは外科的手術の適応基準が日本よりも高いようで、外科手術は減少しているようです。 手術がなくなれば外科医は廃業なわけですからそういう意味でも若い人は敬遠するのかなと思っています。 脳外と、心外であればどちらが難しいのでしょうか? 心外の手術は運よく閲覧室から拝見させてもらえたのですが、ベテランの先生が部下の先生をお叱りになっていて恐怖というか あまりの言われように同情しましたが、どこもスパルタ教育なのですか?皆さんドSだと思います。 成人男性でも術野が狭い感じだったので、余程器用でないとこのような外科はできませんか? 天野医師ですが、21歳で入学27歳で卒業33歳で医長ですけど、研修医が終わって4年しか経っていません。 当時はこれが普通の昇進スピードですか? 15年で一人前の目安としたら1/3程度で医長です。 お若い時から何か凄い能力をお持ちなのかと思っていました。 在学中にやる事は、部活とコミュニケーション力を上げること目先のテストの消化以外に何かありますか? 最近はプロフェッショナル仕事の流儀の医師の方を観たり、一般人向けの医療の本を読んだりしています。 (体育会系の部活をやっていますが、バイトは長期休み以外していないので割と時間に余裕があります。) 表紙に惹かれ近藤誠医師の本を少し読みましたが、検査を受けるななど突飛な主張が多く今後の人生観に影響が出そうな為やめました。 外科に進む事も考え、裁縫や手を使う作業をしようと考えていますが、意味がありませんか? ちなみに私は不器用です。
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我々の時も、外科医と言えば。 医学生の研修の時も、内科医の先生は、丁寧に教えてくれるのに、外科医の先生は忙しくて、相手してくれなかったですしね。 「性格がきつそうな怖い人が多い」「訴訟が多い」「家に帰れない」「手術が大変」「手術に才能が必要だ」などなどマイナスのイメージでした。 我々の世代も、相当、外科医のイメージが悪かったですね。外科医になる、と言うと「お前、やっぱドMだわ」と同期から同情されるとか。 親にも反対されましたよ(笑) なので、もともと外科志望だった医師も、麻酔科とか、形成外科とかに、かなりの同期が流れました。 まあ、忙しいし、責任が重い割には、収入が安い、しかも、潰しがきかない。 私自身は、ブラックジャックとか、外科医のドラマを見て医師を志した、というところもありますし。 まわりが「外科は大変だよ。やめた方がいいよ」と止めれば止めるほど。「じゃあ、そういう大変な仕事は、誰かがやらんとダメでしょう」と思ったのが大きいですね。 もともと「医者は大変な仕事だから、医学部はやめた方がいい」と言われて「じゃあ、そういう大変な仕事は、誰かがやらんといかんでしょ」と思って、医学部に来たというのもありますし。 天邪鬼なだけかもしれませんが。 海外のドラマの外科医は、アメリカのドラマだと思うんですけど。アメリカの外科医は成績優秀者しかなれないエリートではありますが、おっしゃるとおり、過労死とは無縁の、ホワイトカラーです。 どんなに優秀な医師でも、天下の外科医でも、休みはたっぷりとるし、自分の仕事以外はしない。 日本の天才外科医とかは、休みをとらず、患者さんの為に、きつきつに予定をいれてますよね。 日本の外科医は、アメリカの医師の倍以上働くわけですから。だからこそ、自然、医師としての能力は高くはなりますよね。 でも、ドイツの外科医とかも、すごく働きますよ。緊急呼び出しにも応じるとか、日本に近いスタンスの国もあるんです。 脳外科と心臓外科の手術、どちらが難しいか?ですか。 それぞれの代表的な手術の難易度を比べたら、心臓外科じゃないでしょうか。 だからメインの執刀医には脳外科の方が、なりやすいとは思います。「ラストホープ=最後の望み」と呼ばれる、難度の高い手術の執刀医になるのは、滅茶苦茶大変ですけど。難しい血管の手術とか、難しい脳腫瘍とかね。 心臓外科で、メインの執刀医になるのは、すごく大変です。そういう意味で、心臓外科でメインの執刀医をやっている、となると、それだけで、その医局でトップクラスなわけで。優秀な外科医といっても差し支えないと思います。 後は、手術中は、指導医にばんばん怒られますよ。ボロ雑巾みたいに言われます。「お前、外科医やめろ!むいてねえんだよ!」とかは、大体の外科医は言われた事があるんじゃないでしょうか(笑) 普段は温厚な指導医でも、声を荒げます。でも、これは、厳しさ=優しさ、でもあります。 未熟な医師に思うがまま手術させれば未熟な結果になるので、それは許されないので、患者さんの為に、指導医が責任もって正しい手術をさせる、という「主治医」としての使命感もありますし。 特に、指導医が「キレる」ポイントは、指導医自身が、同じ事をして過去に痛い目にあっているか。後は、知り合いが同じ事をしていて、大変な医療事故にあったとか、とんでもない術後合併症になったとか、悲惨な例を知っているからです。 なので、指導医がキレている時は「あ、これで、誰かがイタイ目にあったんだ」と思ってほぼ間違いないです。 後輩を医療事故を起こさない、安全な外科医になって欲しいので、そこは一切の妥協がありません。外科医は、少しの妥協が手術の成功率に大きく影響するからです。 手術は基礎の基礎が大事。「変な癖」がつくと一生治る事はありませんし。その時点で、名医にはなれません。 手術は職人の技術の伝承なので、怒られながら習得するもの。でも、技術って、そういうものじゃないですか? スポーツとかでも、最初のうちは、先輩、コーチ、監督、に怒られながら基本を習得するもんだと思う。料理人だってそうでしょう? あと、質問者さんが不器用だと思っていても、それは、関係ないです。手術の才能は、手術させてみないと分かりません。 真面目な話、質問者さんが自分で勝手にそう思ってるだけで、手術してみると、とんでもない才能があるかもしれないんです。 実際、後輩で「僕、不器用なんですよ・・・」と言ってるので、やらせてみると、確かに、下手くそ。でも、教えると、凄い伸び率が良い。「お前、教えるとすぐに出来るのな。頭が良いよ。飲み込みが良いのも、手術の才能があるということなんだぞ」と言ってたら「いや、そうですか?」と言ってたんですけど。 やっぱり、今はメインの執刀医としてエリートコースを走ってます。 だから、手術は、5年位やっていないと、分かりません。
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