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音楽療法士って、どんなお仕事ですか?

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    先ず定義をいえば、 ①音楽療法士が(訓練を積んだプロが)、 ②意図的計画的に(「何となく」とか、「前にいい反応が出たから」とかではなく)、 ③音、音楽、音楽活動(歌唱、鑑賞、楽器演奏、ダンス等)を用いて、 ④クライエント/患者のために良い影響・変化をもたらすことです。 その「良い影響」とは、 例えば、障害児・者分野では、発達の促進、障害の軽減、余暇活動の充実など、 精神科分野では、病気の治療や状態の快復など(この分野は音楽療法士だけということは少なくて、医師の下、チームで患者さんに取り組むことが多いです)、 高齢者領域では、先ず元気な高齢者に対しては、 その健康を維持できるように、歌を歌って呼吸器を鍛えたり、音楽に合わせて体を動かして足腰の弱りを抑えたり、口の体操(?)をして食べ物ののみこみを良くして誤燕(食べ物が間違って肺に入ること、肺炎などの原因になる)の防止など、 また、認知症のお年寄りに対しては、認知症の進行を遅らせたり、覚醒度を高めたりなど、 リハビリ分野においては、事故や病気の後遺症で麻痺を負った人などに対して、元の動きが出来るように、或いはそれに近づけて、失語症の人などに対しては言葉が快復できるように、 などです。 今まで述べてきたものは、「能動的音楽療法」と言って、ただ音楽を聴いたいるだけでなく、クライエント/患者さんも積極的に参加していただくものです(もちろん、性格や障害のために参加したがらない人もいますから、そういう人にはそれなりの配慮をします)。 これに対して、「受動的音楽療法」というものもあって、これは、ある音楽を聴くと免疫力が増したり、リラックスできたりというもので、ちゃんと研究もありますが、これを治療等に使う際には、やはり音楽療法士が意図的計画的に、クライエント/患者一人一人に対してオンリーワンで音楽を提供することが大事です。 よく「快眠のCD」とか、「リラックスできるCD」などがありますが、これらのCDや、個人的に好きなCDなどを何らかの意図を持って(例えば、「リラックスしたいな」)聴くのは音楽療法とは言わず、逆に興奮してしまったり、落ち込んでしまったりと、副作用が出ることさえあります。

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