解決済み
大学中退23歳です。水道局、水道会社の採用についてご回答くださいはじめまして、私は大学中退で最終学歴が高卒、今年24になる者です。 なんとなく地元の大学を受けたもののやりたいことも学びたいこともなく、 学費がもったいない気がして中退しました。 その後はやりたい仕事もなかったため 就職活動もせずフリーターとして過ごしてきました。 そのうちちゃんと就職しなければとは思っていたのですが、 心配した家族が専門学校のパンフなどを取り寄せてくれましたが 気乗りせず目を通しただけでした。 しかし最近テレビ番組で日本の水道産業が漏水率など世界トップクラスであること、 また世界で水インフラの整備事業が拡大しつつあること、 日本の技術・ノウハウは水道局など官に集約されていて 東京都水道局などいくつかの団体が海外への事業進出を行っていることを知り非常に興味がわきました。 そこで水道局、あるいは水道関連の 海外にも進出している会社に就職したいと思います。 兄が市職員なので高卒でも水道局を志望できるか聞いてみたところ、 試験資格はあるが身近で高卒で大卒程度に受かった人は知らないとの答えでした。 そこで今からでも大学の工学部を受験して卒業してから試験を受けるか悩んでいます。 私が調べた水道局の応募資格は30歳前後が多く、 卒業時の年齢的にも微妙ですし 理系は院までいかないと技術職としては意味ないんじゃないか という先入観もあります。 ちなみに国立大を受験して卒業するまでの貯金は なんとかあります。 長くなりましたがよろしくお願いします。
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国内では、水道事業は、『官』の専売事業ですから、確かに、『官』の方に、技術やノウハウが蓄積されていますね。 しかし、民営化も一つの流れですから、実際には、水道施設の運営・運転は民間に委託されているケースも多いのです。 また、インフラとしての水道施設の整備は、ほぼ行き渡りましたから、最近では、国内水道施設の新規整備というのは少なく、既存施設の改修やメンテナンスが主体となってきています。 そんなことから、国内の水メーカーは、「包括契約」といって、改修・メンテナンスと運転とをセットで受託する、という方式での競争が極めて熾烈になって来ています。 なんせ、1件の契約で、ほぼ10年間というものですから、水メーカーの将来を決定付けるほどの競争なわけです。 それに対し、海外の方では、事情が大きく異なります。 現在の主マーケットは、中国、東南アジアということになりますが、新規施設の建設から運転管理まで一式請け負うというターンキー方式は当然としても、要求される水質が日本とは比べ物にならないほど低いので、日本並の処理方式、施設を提案しても、過剰設計ということになりがちで、なかなか外国企業との競争には勝てません。 従って、ここでは、水質も含め、全く新たな技術イノベーションが求められているわけで、そうすると、日本の『官』のノウハウは、余り有効性が高くないと言うことになります。 そこで、国内各社とも、イノベーションにしのぎを削っているわけですが、新聞ネタのぶち上げ話ばかり多く、なかなか実需に結びついていないというのが実情です。 そんなこんなで、国内水メーカーは、冒頭に述べた、「包括契約」での競争がさらに激化してきています。 ですから、中国語とかの現地語が堪能ならともかく、国内メーカーに就職した当初は、国内水処理施設の「包括契約」がらみの仕事になることが予想されますね。 具体的には、概ね3部門に別れることが想定されます。 ①営業:説明不要ですよね。 ②設計:これは、改修設計が主になるでしょう。 ③運転:実際に施設で、運転業務を行う。 このうち、最も採用枠の大きいのが①の営業。ついで、③の運転となるでしょう。 ②の設計は、各社の事情にもよりますが、通常は既存人材が余ってきていますので、かなりの狭き門であろうと予想されます。 さて、技術職ということでしたら、②の設計が第一希望なのでしょうが、前述の様に、これはかなり狭き門です。 新築物件が大幅減少したのに、設計人員は居座ってますから、それを押しのけてというのは、かなりの経験値がなければ採用は難しいと思われますm(。_。)m はっきり申し上げて、院卒でも、未経験では難しいでしょう<(_ _)> そこで、技術的次候補は、③の運転になるわけですが、これは、個人的には余りお奨めできません。 というのも、コストダウン圧力の最も大きいのがこの領域ですので、各社とも極端な人件費削減政策を取っているからです。 コストダウンそのものは悪いことではありませんが、昨今よくいわれる、非正規雇用の温床となっています。 各社とも、概ね、運転業務についてのみは特殊な管理形態を取っていることが多く、名義上は同じ一部上場の看板を掲げていても、実質は、別会社として取り扱っているようなものなのです。 まあ、メーカーであれば、どの業種でも、本社勤務・正規雇用と、工場勤務・季節雇用とでは雲泥の差があるわけですが、特に、運転業務は、その差が大きいのです。 こういっちゃあ語弊がありますが、まあ、一昔前の奴隷労働的職場と言えなくもないのです。。。 従って、こちらの業務では、人材の退職率が高いので、求人も多く、年間いつでも採用される可能性は有ります。 そして、役所が求めるような専門資格は、一定評価されますが、学歴は一切不問です。 ですから、修士の勉強は悪いことではありませんが、水メーカーで、②設計での中途採用が期待薄である限り、まあ、宝の持ち腐れとなるでしょう。
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