知人の話です。 当然の事ですが、大学中退者には大卒の経歴が付きませんので、求人が高卒以上枠へと格下げ状況の中、しかも中退者レッテルぶら下げての二重に不利な状況での職探し、 そして就職、就業の日々となるのですが、結果的にこの時点で既に大卒者とは色々と全然違う顛末(待遇、給与、会社の品性)から、必然的に頑張らざるをえない状況に置かれます。 ここでまず普通の者なら、貧乏で苛烈な小市民的日々に甘んじるのでしょうが、彼は不利も無理も呑み込んで、言っても価値のない愚痴や文句、不満とは一切決別した仕事の日々に埋没、やがて中小企業に勤めたことでこそ得られた経営者感覚のままにその後業界内を泳ぎ(途中、共同経営的なものに参画すること数知れず、失敗成功数知れず)、今は家族経営のとあるショップ(ネット、リアル両方)のオーナーをしています。 小規模とはいえ、どうしてなかなか悠々自適で、また幾多の修羅場を経てきたたくましさでもって築いた幸せいっぱいな大家族を見るにつけ、裕福な人の大勢いるなか、私はそんな知人のなかでの誰よりの勝ち組はその人だと思っています。 もともとこれといった能力がなくても、人間努力で幸せは叶う、を地で行った人の好例だと思います。 今でこそ彼は知勇に満ちてて充分スーパーマン的ですが、彼の能力は全部社会に出て磨いたものばかりです。 同級生の私が証人です。 たかだか一例に長々と失礼しました。
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