小田急電鉄は負債比率が低いそうですが

Question

小田急電鉄は負債比率が低いそうですが負債比率が低いというのはどういう意味なのですか？
安定性が高い？ということだけはなんとなく把握できたのですが、専門用語ばかりで
さっぱり意味が理解できませんでした。
できれば会話のキャッチボールができる程度の知識をつけたいです。

申し送れましたが私は工業高校生で会社の志望動機として取り入れるつもりなので
解説のほど宜しくお願い致します。

Answer 1

要は、返さなければいけない借金が少ないと言うことですから、あなたの言っているように会社経営の面からは安定性につながる指標です。

会社をやるには、まずお金が必要です。株式会社の場合は株式を発行して、それを買ってもらいお金を集めますが、これは返さなくて良い、会社のお金になります。ただし利益が出たら、配当という形で分配する必要がありますし、会社の経営に株主という立場で口を出すことが出来ます。集めたお金はお金のままの場合もあるし、会社の土地建物や品物の購入、人材確保のために使ってお金でなく品物の資産に形を変えている場合もあります。

一方、株式を売り出してお金を集める以外に、会社は銀行からお金を借りたり、社債という債券を売り出してお金を集める場合があります。これらは返さなくてはいけないお金です。会社の儲けを分配する必要はありませんが、あらかじめ決められた利子を付けて元本は一定期間が過ぎたら返します。これが負債です。

こうした会社のお金や資産と借金の比率を見る指標の一つが負債比率というわけです。
負債比率が低い方が経営という点では安心ですが、借金をしても積極的に新規事業を行って収益性を高めるというのも一つの経営方針です。利子以上の利益が出れば会社は損はしません。また株式の発行数が異常に多くて自己資本が過大な場合も負債比率は低いですが、会社として適切な状況かどうかは疑問です。ですから見方は色々だと思います。

今の入社試験の面接というのを知らないので間違っているかも知れませんが、こうした細かい財務指標の項目を志願の動機として取り上げるのはどうでしょうか？
「堅実な経営方針に好感を持ちました」程度の方が良いような気もします。そこで「なぜそう思うの」と聞かれてから、負債比率を出すと良いかも知れませんね。