解決済み
食品会社の研究・開発とは具体的にどのようなことをするのでしょうか? またそこで就職するには薬学部の卒業では何か不便なことなどはあるのでしょうか? 私は食品会社に就職したいと思っているのですが、詳しく教えていただけたらありがたいです。
554閲覧
会社によって、異なると思います。 食品メーカーでもサプリメントを作っているような会社なら、薬学部の卒業でも問題ないでしょう。 食品メーカーでも加工品の開発なら、薬学部出身者は少ないのではないでしょうか。 私がいた会社は農学部、家政学部、水産学部出身者が多くまれに理学部出身者がいましたが、薬学部の方はいませんでした。 就職を希望する企業の出身大学者の欄に自分の大学で無くても、薬科大の名前があるメーカーを回るのが良いと思います。
会社にもよると思います。 研究は、自社の得意とする食品素材についての基礎研究を行います。大学の研究室に近いと思いますので割愛。 開発は、新商品を作ります。おおまかにこんな感じ。 試作→製法の決定→保存検査→テスト製造→本製造→新発売! 試作では、少しずつ原料の種類や量あるいは製法を変えながらいくつもの試作品を作って評価をします。商品開発というと華やかなイメージですが、けっこう地道な面も多くあります。 試作の際には、新規原料の選定を行うこともあります。原料選定は味だけを考えればいいというものではなく、原料自体が持つリスク(菌数は多くないか、夾雑物や異物はないか、価格は高すぎないか、工場での取り扱いで問題はないか等)を考慮する必要があります。 当然ながら、風味の評価は正しくできなければいけないので舌が重要ですが、普段から味オンチを自覚or何でもおいしく食べられるということでもなければ大丈夫と思います。塩や砂糖などをかなり薄めた水を用意して、味を判別できるようにトレーニングする会社もあるでしょう。 多くの食品は製造工程で殺菌しますので微生物の知識も必要です。どんな細菌を対象にして何度で何分加熱すればいいか、計算したり検証したりします。一般的には加熱すると風味が落ちますので、いかに少ない加熱で殺菌を達成するかということが味作りにも影響します。食品によっては配合原料で微生物を抑えている場合もあるので(例えば醤油は塩で微生物を抑制している)、味作りに制約が出ることもありそうです。 配合・製法が決まったら、試作品を保存検査にかけます。どれくらいの日数まで良好な風味等を維持できるか確認して、これを元に賞味期間を決定します。また、同時に微生物検査もしますが、検査の担当部署にお願いする形になると思います。 完成した製法は文書にまとめます。製法は工場で製造するための設計書になるだけでなく、商品の原価計算や原材料表示の作成などにも使われます。 工場でテスト製造を行います。開発部門で少量作るのと、工場で大量に作るのではやはり異なる点があります。予期しないことが起きたり、ねらった品位のものができなければ、工場と対策を練ったりします。どんな製品も最終的には工場で製造しますので、工程を熟知しておくことや、工場の担当者と普段からよく会話をしておくことも必要です。 これ以外にも、新規性のある技術開発があった場合は特許申請することもあります。開発部門は申請のためのデータなどを準備します。 そうして晴れて新発売となります。時にはお客様からクレームが来ることもあり、その原因が製法の場合は改良することもあると思います。 いくら新発売したと言っても、業務用製品ならお店に並ぶことはないですし、家庭用製品の場合も必ずお店に置いてもらえるというものではありません。大手メーカーのラインナップは1社で数100になりますが、実際の生活では数100以上の食品を使い分けたりしないですよね。つまり、就職した会社の「家庭用メイン商品」以外の担当になる可能性は十分ありますので、変な期待は禁物です。 ------- 薬学部在籍でしたら、ここに挙げたほとんどの技能は入社してから身に付ければ、OKと思います。薬学部の勉強・実験・実習をしっかりしておけば特に不便はないのではないでしょうか。
< 質問に関する求人 >
食品会社(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る