解決済み
検察官と検察事務官と副検事の仕事を分かりやすく教えてください!
検察事務官になり、副検事になり、検察官になるということもあるわけですか?
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「検察官」は、警察から送検されてきた容疑者、証拠物件、関係証人などを取り調べ「検察調書」を作成し、起訴するかどうかを(裁判にかけるかどうか)決定します。そして裁判(公判)においては容疑者に刑罰を与えるように裁判官、裁判員に訴えるとともに容疑者、証人を尋問し、求刑します。「検察事務官」も「検察官」とほぼ同じ権限を持っているのですが、実際の仕事は「検察官」のスケジュール調整をしたり、警察との間のやり取りをしたり、「検察調書」の内容を検察官が話すのを口述筆記して作成したりします。簡単に言えば検察官の秘書役です。「副検事」は、検察事務官をある年限務めた人が就くことのできる地位であり、「検察官」のいない地方検察庁支部や簡易裁判所などで「検察官」と同じ仕事をします。 補足へ その通りです。検察事務官から副検事になるのは勤務年数に加えて「選考試験」にも合格しないといけないので誰でもなれるものではありませんがなれます。副検事になれば場所は限られますが「検察官」として仕事をします。さらに副検事を3年以上務めれば「検察官特別考試」受験の資格が得られ、これに合格すれば「特認検事」つまり「検事」になれます。こうなれば普通の検事と同じで場所を限らずどこの検察庁でも検察官として仕事ができます。更に、特認検事になって5年勤めれば「弁護士」になる資格も与えられます。因みに、「検察官」「検察事務官」は職名であり、「検事」「副検事」は資格名ですので念のため申し添えます。
なるほど:3
既に回答がされていますが、補足で書きますので、参考までに。 回答がされている内容の検察事務官の仕事は、俗に立会い事務官といわれる捜査担当の検察官付の事務官の仕事で、人数的には全体の2割くらいでしょうか。 検察には、事務局(人事、総務、厚生、会計等)があり、こちらは事務官中心です。 また、公判担当や、警察等からの事件書類や証拠品の受付、管理、罰金等の徴収、独自捜査などの検務、捜査部門の仕事も大きな比重を占めていて、検察事務官が大勢配属されています。 ひらたくいうと、検察事務官は検察官のスタッフ、検察庁の事務部門の担い手ということになります。 で、副検事、検事というのは、資格名ではなく、検察庁法に定める検察官の階級でもあります。 副検事になるには、ですが、検察事務官の場合、国家Ⅱ種採用者は8年くらい、国家Ⅲ種採用者は13年くらいの勤務年数で受験資格が得られます。なお、受験希望者は、人事意向調査で副検事の受験希望を出すのが一般的です。 試験レベルは司法試験の筆記と同水準で、検察事務官だけでなく、裁判所書記官なども受験可能です。が、毎年の受験者100数十名のうち、7割くらいが検察事務官です。ということから、検察事務官の大多数は副検事を受験せず、受験するのはほんの一部(受験資格を得るころには役付きになるので、そのまま検察事務官の道を進んでいく人も多い) で、最終合格は30名前後で、検察事務官からの合格率は30%前後です(検察事務官以外の合格者は少ないのですが、最近では、法務局、入管、裁判所から合格実績があります)。 質問者さんが大学生でしたら、図書館で雑誌「研修」を見てください。合格体験記や出題が掲載されています。 副検事になると、区検察庁で検察官としての仕事をしますが、実際は、地検に併任(検察官事務取扱)されるため、地検に送検される事件も検察官として担当します。 副検事を3年以上つとめると、部内の検事任用試験を受験することができます。こちらは狭き門で、受験者20~30名で、最終合格者は1名前後です。 ちなみに、推理小説や2時間ドラマで「赤かぶ検事奮戦記」がありますが、その主人公は、高卒で検察事務官になり、部内試験で副検事を経て検事になったという設定です。
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