解決済み
高圧ガス製造保安責任者 乙種化学・機械の違いについて 乙種の化学と機械の資格としての価値に違いはあるのでしょうか? 高圧ガス協会に問い合わせたところ 「試験の出題範囲が化学中心か物理中心か、の違いだけです。免状としての違いは特にありませんので、得意な方で受験してくださればよろしいですよ。」 と言われました。 しかし、ネット等で調べてみると 保安係員?に選任するとき乙種機械は1種類のガスの取り扱い経験があればよいが、乙種化学はそれぞれのガスの実務経験が必要、とありましたが、本当でしょうか? もしそうなら乙種機械の方が資格として優位だと思いますが。 詳しい方、または免状を取得して仕事に活用してる方、教えてください。
関連キーワード
44,585閲覧
1人がこの質問に共感しました
お疲れ様です。ミスター高圧ガスと申します。 高圧ガス保安協会とのやりとり、ネットで調べられたこと、いずれもごもっともです。正解です。 もう一度、高圧ガス製造保安責任者免状の乙種機械・乙種化学とはそもそも「何をするためのものか」ということから順に説明をします。 【乙種とは】 そもそも、高圧ガス製造保安責任者免状の乙種機械または乙種化学を取得して役立てることができるもの、つまり高圧ガス保安法の中で資格者として位置づけされているものとして以下のものがあります。ただし、※のものは、所定の経験も必要です。 ①※保安係員 → 第一種製造者の事業所の製造施設の監督者になれます。職長さんクラスが選任されることが多いです。 ②※保安主任者 → 第一種製造者の事業所のうち、特定製造事業所と呼ばれる事業所(コンビナート地域にある事業所、または一定規模以上の能力のある事業所)において、上記製造施設において保安技術管理者を補佐し、保安係員を指揮する仕事をします。課長、マネージャークラスが選任されることが多いです。 ③※保安技術管理者 → 保安統括者(工場長クラス)を補佐し、高圧ガスの保安に関する技術的事項の管理がその業務です。乙種では保安技術管理者になれない場合もあります。 ④移動監視者 → 一定量以上の高圧ガスを運ぶ場合に、所定の資格が必要とされます。乙種機械または乙種化学があれば経験については不問です。はタンクローリなどの運転手になれます。(別途、運転免許証の「大型」ももちろん必要) ⑤※販売主任者 → 高圧ガスを販売する販売所において、販売に関する業務を管理する所定の資格者が必要とされています。 ⑥特定高圧ガス取扱主任者 → 特定高圧ガスを消費する際に、事業所において特定高圧ガスの消費に関する保安の業務をい管理する所定の資格者または経験者が必要とされています。乙種機械または乙種化学があれば、経験は不要です。 【乙種機械の試験内容】 法令、保安管理技術(高圧ガスの製造に必要な機械に関する通常の保安管理の技術)、学識(高圧ガスの製造に必要な通常の機械工学)の3科目。高圧ガス保安法の省令・試験則第9条に書かれています。法令は乙種化学と全く同じ問題です。 【乙種化学の試験内容】 法令、保安管理技術(高圧ガスの製造に必要な化学に関する通常の保安管理の技術)、学識(高圧ガスの製造に必要な通常の応用化学)3科目。高圧ガス保安法の省令・試験則第9条に書かれています。法令は乙種機械と全く同じ問題です。 【保安係員に選任時の経験】 一般高圧ガス保安規則を例にとって説明します。 ①乙種機械 → (A)一種類以上の高圧ガスについてその種類ごとの製造に関する一年以上の経験 (B)圧縮機若しくは液化ガスを加圧するためのポンプを使用してする高圧ガスの製造に関する一年以上の経験 (C)高圧ガス設備の設計、施工、管理、検査業務等に従事し、かつ、当該設備の試運転業務を熟知し、高圧ガスの製造に関する一年以上の経験を有する者と同等以上の経験(一般高圧ガス保安規則第66条第3項) とされています。上記の(A)~(C)のいずれかであればOKです。 ②乙種化学 → 必要な経験は上記(A)~(C)のいずれかであることは同じですが、経験を有するガスの区分(可燃性かつ毒性であるガス、可燃性であるガス、毒性であるガス、酸素)については、その区分ごととの経験が必要です。その他のガス(不活性ガス、空気等)については、何のガスの区分の経験でもOKです。(一般高圧ガス保安規則第66条第3項、第4項) 【保安主任者に選任時の経験】 保安係員と同じです。(一般高圧ガス保安規則第69条第4項、第5項) 【保安技術管理者に選任時の経験】 一般高圧ガス保安規則の適用を受ける事業所の保安技術管理者については、乙種機械、乙種化学ともに共通で保安係員と同じ経験で、ガスの区分はありません。(一般高圧ガス保安規則第65条) ただし、乙種機械または乙種化学ではコンビナート等保安規則の適用を受ける特定製造事業所の保安技術管理者にはなれません。 【まとめ】 高圧ガス保安法に定める資格者に選任される場合には、乙種機械も乙種化学もグレードの差はありませんが、乙種化学は経験する高圧ガスの区分ごとにその経験がないと、保安係員、保安主任者になれないという差はあります。 しかしながら、この差を埋めるために化学関係の出身者が乙種機械を受験するよりも乙種化学を受験する方が、近道になります。乙種化学に合格して、余裕ができれば乙種機械を受験され合格されればこの問題は解決します。 ちなみにそのもう一つ上のグレード、甲種機械、甲種化学については、経験の差はありません。
12人が参考になると回答しました
< 自分のペースで、シフト自由に働ける >
パート・アルバイト(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る