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電験1種について質問したものです。先での丁寧な説明ありがとうございました。 1つだけお聞きしたいことがあります。

電験1種について質問したものです。先での丁寧な説明ありがとうございました。 1つだけお聞きしたいことがあります。電気主任の認定交付者になるには必要な単位と実務経験がある一定以上あればいいとのことですが、単位は修得できるのですが、実務経験はどの程度積めばいいのでしょうか? やはり、1種や2種だったら、発電所等で働いたりしなければ、なかなか認定してもらえないのですか? 認定の実情について詳細をお願いします。

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    ご想像の通り、認定取得も試験に受かるほどではないにしても簡単ではないのが、この資格の特徴的なところといえます。 思うに、私が知る限りあらゆる資格の中で、必要とされる実務経験の内容と実態と証明が最も厳格に為されるのが、この免許の認定判定ではないかと思います。 当然ながら、知り合いの会社でチョコチョコッと実務経験を付けてもらうなどの小細工的なことや法人のハンコが一つあれば何とでもなるというような簡単なものではありません。 電気関係でも工事士の1種などとは比べ物にならないのではないでしょうか。 受験資格や試験合格後の免許資格に実務経験が必要なものは沢山ありますが、建築士にしろ自動車整備士にしろ勤務実態や実務内容の合致が曖昧でも簡単に実務の経歴などは書類上だけで付与できてしまうのに対して、電気主任技術者に関しては書類の整理、内容の完備が一仕事になる程大変だったり、申請後に行われるヒヤリングとか面接と呼ばれる、限りなく口頭試問に近いといわれる本人に対する内容の確認が課されていたりしていて、実態の伴わない経歴の排除が厳しく為されるようになっています。 これは旧1種で言えば年間数人しか合格しない超難関試験の合格者と同等の免許を試験を課さずに与えるのだということを踏まえれば納得も出来るものです。実際にも書類が受理されるまでに4回も5回も足を運んで書類を補正させられたとか結局判定で不可になったとか様々な話が聞かれます。 この制度上形式的には認定資格と書類審査で与えられる免許に電認合格というような呼称が付されることがあるのは、そうした理由によるものです。 本当に規定通りの実務経験実態が存在していても詳細で間違いのない書類の作成が出来ることが一つ目の難関、その内容を技術的な見地から十分に理解した上で経済産業局の人間に正確に説明出来ると言うのが2つ目の難関、これらをクリアして初めて免許交付者になれるのですから決して簡単とは言えません。 各種ごとに申請に必要な実務の内容は規定をご覧戴くとして、その細かい中身に関しては規定上も必ずしも明確ではなく、1種と2種でのカウントできる境界線の違いなど問い合わせても判然としない部分も御座います。こうしたことが子供の使いでもないのに呼び出されて説明や指示を聞いて直したりと、いい大人が電話では済まずに何度も足を運ぶ原因になっていたりします。一説には、このプロセスで書類にある職場に本当に申請者が居るのか確かめる効果もあると言われています。確かに何度も連絡して電話に全く出られないで必ず連絡は折り返しになるとかレスポンスが著しく悪いなどは殆どが現場に出ていたとしても不自然ですし、これにより仮に東電に勤めていても人事や経理に勤務する事務方が技術上の実務経験を偽装するなどは出来なくなるわけです。 最近は試験を受かり易くした事もあってか、キチンと体裁の整った申請は認定も通す前提で受理していると聞きますが、ペーパワークの中では一般的な意味で大変な部類に入ることは間違いないでしょう。2種や3種の申請で使った書類の雛形や事例がノウハウとしてヤフオクで売られているのを数年前に見ましたが、資格の価値と申請の難易度からか販売実績もあったようでした。 今ではネットの普及や個人による情報発信の一般化により、少し検索すれば非常に参考になりそうな書類の具体例が公表されており、書類自体もPDFでダウンロードできるようです。また、経済産業局による認定申請の説明会というものも開催されるようですからWebサイトは時々チェックしておくと良いでしょう。出直させたり追い返すのが仕事だったみたいな役人が説明会を開いてくれるというのですから世の中変われば変わるものです。 先述のように1種よりも2種の方が認定条件と同時に実務カウント条件も緩いですから、先に2種を申請するというのが賢明かと思います。しかも、3種はお持ちということですから証明事項や記載事項がかなり簡略化でき書類枚数が少なくて済むと思います。詳しくは検索してネットの体験談でもご覧になられると良いと思いますが、3種を基礎に2種を申請するのではなく1種単位取得と2種認定実務で申請する場合でも3種があれば4,5枚で済むような話を聞きました。通常は一寸した論文の抜き刷り程度の冊子になります。 2種の免許を認定申請して、そのノウハウを仕入れると同時に1種への足掛かりにすることで、最初から1種の認定申請を目指すよりも手続的には二段階になりますが、書類作成作業的には相当に楽になるように思います。 これも関係機関のサイトにある説明や個人が公開している様々な体験事例をご覧になって、尚且つ、直接の申請先になる経済産業省の説明会も忘れずに参加して、その上で計画されることが望ましいと存じます。

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