踊る大捜査線、名探偵コナンを観て警察機関に詳しい方に質問があります。

Question

踊る大捜査線、名探偵コナンを観て警察機関に詳しい方に質問があります。自分は名探偵コナンのマンガが好きなのですが、この作品に出てくる警察官は大抵巡査部長から管理官を勤める警視くらいです。今まではてっきり警視くらいの階級となると管理官として現場の指揮をとる任に就くのかと思っていたのですが、踊る大捜査線を見たら、警視の階級である真下や木島などは警視ですが普通に現場で地道な刑事として働いていますよね・・・？そんでもって管理官の任についているのは警視正である室井ですし・・・(名探偵コナンじゃ最大でも警視までで警視正なんて階級出てきませんｗそれに現場で働くのは最大でも警部で警視は管理職ですｗ)正しいのはどっちなのでしょうか？それともどっちもありなのでしょうか？それと、コナンでも踊る大捜査線でも基本的にほとんどが巡査部長以上の階級(容疑者室井慎次では巡査が出てきましたが)ですが、巡査から巡査部長に昇格するテストというのは案外簡単なのでしょうか。

Answer 1

質問に対して、順次回答していきますね。

①「警視くらいの階級となると管理官として現場の指揮をとる任に就くのかと思っていたのですが」
実は（？）「警視」という階級は、内部で幾つかのランクに分かれています。
小さい警察では、警視の最高ランクは本部の部長であり、多くの警察では、警視の最高ランクは部長級（参事官など）。その下に、所属長（本部の課長、署長、隊長）、続いて管理官、副署長など。
大きな警察では、警察署の課長に、警視のポストがあることもあります。

②「管理官の任についているのは警視正である室井ですし」
この点の疑問は、質問者さんの指摘とおりです。管理官は本部の課のナンバー２，３ですが、警視のポストです。
最大の警察（警視庁）でも、警視正が本部課長に就任するポストは限定的で、大半は警視が課長です（管理官、課長代理なども警視。県警によっては、警部が課長代理）。
したがって、現実には警視正が警視庁の管理官ということはないのでしょうが、作品の演出上、警視正という設定にしたものと思われます。

③「名探偵コナンじゃ最大でも警視までで警視正なんて階級出てきません」
その通りでしょうね。警視正というポストは、最高幹部のポストで、大半の警察では、本部の部長、大規模な一部警察署長のポストです。企業で言えば専務、常務です（警視庁でも大半の署長は警視で、署長が警視正のところは一部だけ）。
そんなわけで、現場で警視正の階級の警察官を見ることは、まずありません。

たいていは、現場の捜査班を率いるのは警部で、管理官（警視）は連絡調整、全体の指示など、管理職的、対外的なな仕事がメインになってきます。
警視が、地道に一線の刑事の仕事をしているというのは、やはり演出上の必要と思います（そんなに閑なポストではない）。

④「巡査から巡査部長に昇格するテストというのは案外簡単なのでしょうか。」
試験は１次～３次まであり、最終競争率は７．８倍くらいで、決して簡単とはいえません。
ドラマなどでは刑事が主役になりますが、巡査（係員）のままでは、なかなか刑事になれないのです。そのため、巡査部長以上の階級の刑事が、作中に多く登場することになるのだと思います。

Answer 2

どちらも正解です。
まず、キャリア警視(踊る～)と叩き上げ警視(コナン)は別物ですし、警視庁と道府県警察とでは違います。
道府県警察でも、やはり大阪や神奈川と小規模県警とは違うでしょうから、一概に同じ警察物で同じ階級でも『全く同じ』とはならないですよね。
ちなみにルパン三世の銭形さんは、埼玉県警の警部からICPOに出向ですから、十津川警部と同格か！？みたいな話です(^-^)