食品製造業を行う場合 どのような法律を遵守し制約を受けるのか また必要な許可申請の要領や設備の条件なども教えて下さ…

Question

食品製造業を行う場合 どのような法律を遵守し制約を受けるのか

また必要な許可申請の要領や設備の条件なども教えて下さい

Answer 1

まず営業許可についてですが、製造する食品により許可が必要なものと不要なものがあります

そして必要な設備条件もそれによって異なります

ただし、それらは各自治体により多少異なるため、詳細は最寄りの保健所に相談されるのが一番かと思います

また、各保健所のHPに設備基準や申請の方法などが掲載されているところもあるので、参考にしてください

そして制約を受ける法律については、主に食品衛生法（厚生労働省所管）です

その他には、食品表示の関係で食品衛生法の他にJAS法（農林水産省所管）などの制約も受けます

食品表示については、それ以外の法律でも規制されていますが、まずは保健所に相談に行かれるのがよいかと思います

Answer 2

おうおう、偉いおっさんが出て来ましたね♪
保健所で訊くのが確実です。
製造の食品や規模によって細かく分類されていますので。

Answer 3

食品加工（昆布、大豆、牛乳、和洋菓子、生肉、惣菜、清涼・炭酸飲料水、サンドイッチ・弁当等々)及び、外食産業（和食、中華、ステーキのフードチェーン展開）で取締役工場長、品質管理室長、研究開発本部長として長年携わってきました。

食品衛生法、栄養成分表示法、トレーサビリティー法、製造物責任法、ポジティブリスト・ネガティブリスト制度、公害法（異臭・腐敗臭、騒音、大気・土壌・河川汚染など）、産業廃棄物処理法、リサイクル・回収法、消防法、労働安全衛生法、厚生労働省の告示等々の法令・条例・規制を順守すること。

所轄の保健所へ営業許可申請をする。抜き打ちで衛生検査・立会いを受けることがあるが、組織内でのモニタリングシステムが確り確立・構築・運営・維持管理されておれば、問題ないでしょう。

害虫駆除（ゴキブリ・ねずみなど）を確り行う。社内で対応（トラップ：ホウサン団子、殺虫剤、電撃殺虫機器の設置など）及び、外部委託（昆虫の種類、卵、繁殖・増殖率の分析・解析など）を行い安心・安全な食品を消費者へ提供できるようにする。

「清掃は点検なり」といわれます。機械設備の分解掃除、殺菌・消毒・滅菌・洗浄等を確実に行って記録を取り、設備の耐久能力、生産能率向上、新規購入計画などのインプット情報につなげる。商品に機械部品（ビス、バネ等）の混入防止につながる。

従業員の衛生教育（手洗い励行、貴金属・アクセサリー：時計、指輪、ピアス等の装着不可、香水・化粧水、タバコなどの臭気禁止、毛髪・髭、つめ・マニキュアなどの制限・注意、作業服・身だしなみ・清潔・クリーニングなど）は確り行う。

従業員には検便（サルモネラ菌など）、味覚・嗅覚異常検査（官能検査、商品企画などに携わっている研究・開発者は必須）、健康診断（糖尿病、高血圧、メタボ診断など）を定期的に受けさせること。とくに、商品企画、研究開発、工場長クラスは味見・官能、同業者の類似商品の食べ比べて味付けの評価選定などをしているため、糖尿病、高血圧、メタボリック症候群にかかりやすい。

研究開発部員は、毎年健康診断で糖尿病、高血圧の診断結果が出るためか人事異動で人員の総入れ替えをよくやっていた。工場長は、毎日お米の炊き上がり具合・味見、惣菜・漬物の味付け・味見などを確認しながら作業していたので糖尿病になってしまい、長期入院のため休職していたが、入院先で亡くなられた。４７歳まだ若かったのに・・・。官能検査をしていた女性社員は一ヶ月で１０ｋｇ太ったといって会社へ配属の異動願いを要求していた。従業員の健康管理は結構しんどいですよ。入れる生命保険も限られますしね。

私が査察官として、食品会社の立会・検査、衛生指導、工場抜き打ち検査（製品の保存管理：賞味・消費期限、湿度・温度管理など）に行けば、インプットからアウトプットまでモニタリング、実践・実施できていない管理体制の不備、がっかりさせられた、期待を裏切られた等の会社は沢山見てきた。もちろん、営業停止等の処分を下した会社も沢山ある。