浄土宗のお寺の僧侶のお給料について。 私の友人はお寺の娘さんです。今年、お婿さんをとってお寺を つごうとしていま…

Question

浄土宗のお寺の僧侶のお給料について。

私の友人はお寺の娘さんです。今年、お婿さんをとってお寺を
つごうとしていますが、彼女の実のご両親から、お給料は５万円しか
もらっていません。お婿さんは有名私大卒・商社マンでしたが、思うところがあって
仏教大学に学び、お寺で修業をし、僧侶の資格をえたまじめな人です。
１０年ほど、僧侶をしています。それで婿入りしました。

婿入りしてまでお寺をついだのに、お給料が少なすぎと実の娘の
彼女が嘆いています。親には言ったそうですが、自分たちの結婚当初に
もらった給料の金額だと言われたそうです。

お寺の僧侶のお給料は、どうやってきまり、いくらくらいもらう相場があるのですか？
５万円はあんまりではないですか？

Answer 1

同じ浄土系の他宗派僧侶です。
婿入りして、住職継職したわけではないですよね。
都会の全国的なお寺の数から考えればごくごく一部のお寺を除き、５万円あれば良い方だと思います。住職でさえ5万円以下という寺院は多数あります。

その方が婿入りして、寺としては食い扶ちが1人増えたわけですが、寺としての収入は特段増える要素がありません。ですから、通常収支トントンの寺や、毎年赤字で檀家さんの寄付で埋めて維持している寺院なら、そもそも給与を出す余裕はありません。
住職が自分の給与を削って5万円出しているのなら解りますが、そうでなく5万円出せるのなら多少余裕のある中規模な寺院さんなのでしょう。
それに、婿入りして入寺して、ある意味その寺院での修行中なわけですからサラリーマンのように考えては無理があります。そもそも朝起きてから寝るまでが拘束ですし、365日休みも何もありません。
宗派の職員として就職するのならそれなりに初任給で16や17もらえますが、各寺院にとなると、その寺院が忙しくて勤務する法務員で無い限り通常の給与は無いはずです。
とりあえず婿なので庫裏に居住し、住むところはあるのですから、5万円あれば十分なのではないでしょうか？兼業で日常は会社員等で僧侶としては実質給与ゼロというほとんどボランティアともいえる活動状態の僧侶も僧侶全体から見れば多いので、あまり違和感は感じません。
経済的な収入に固執するなら、僧侶にならず商社マンのままの方がはるかに良いです。僧侶の世界も東大卒や京大卒をはじめ有名大学出身者はゴロゴロいます。当然ですが民間会社に勤めている方のほうが給与面での収入ははるかに多いです。そんなことは当然に判っていて僧侶の道を歩んでいるわけですからなんら問題は無いはずです。

あとは寺院差が非常にあり、都会のように人口増加した地区と、過疎化した地区では歴然とした格差があります。致し方ありません。経済的な豊かさよりも心の豊かさを求めて幸せを感じる生き方なので、給料の金額の物差しでは何とも判断ができませんよ。
一般寺院の給料は、その寺院の収支に応じて、さらにその寺院の檀家総代その他の寺役員の賛同を得て決まると考えて良いと思います。そもそも、労働という概念ではないのですが、所得税法上は労働者同様に給与所得者で源泉徴収で所得税を納めます。小規模事業者と同様に、年金や健康保険はありません。その意味では農家と同様です。