7年目の外科医です。 まず、なぜあなたが医学部に興味が出たか、それが知りたいです。 1)医学生の方も書かれていますが、医師不足は不足しているところでは不足しています。 ただ、不足している場所はそれなりの理由があります。 地方であったり、待遇が悪かったり、給料が安かったり、難しいことを言えばどんなにそこで頑張っても資格(専門医)がとれない、など、理由は多々あります。 やっぱりきちんとした医療をするにはそれなりのトレーニングを積まないといけません。最低10年くらいは。(特に内科)それはやはり首都圏などの大学病院などで学ぶことになるケースがほとんどです。そうしないと専門医や認定医の資格が取れないんです。今は医師も資格の時代、私はこんなに素晴らしい技術を持っているといったところで専門医でなければ、「あ~、そいつはすげ~や」で終わりです。 科によっても偏りがあります。今後医療報酬が変わると思いますが、悪い言い方をすれば、今は楽な科がもうかったりします、そのような科は一時的に医師は過剰になることもあります。外科なんかは忙しい、休みがない、アルバイトできないなどで人気ないです、だから不足しています。 あなたはそのような状況でも医師が足りないといわれている地域、科に進むことはできますか?できるのなら「医師不足は本当」です。 2)量が莫大です(この点は医学生の方の文章のほうが参考になるでしょう) 私はてっきり理系の学部と思って進学してきたので、暗記が非常に苦手でした。 医学部の勉強は数学、物理は循環器内科という分野でわずかに使う程度。 小学校3年の算数のレベルで国家試験に必要な計算問題は解けます。(あくまで計算は、ね。) 英語は出来なくても国家試験には関係ありません(ただ6年生までに留年するでしょう)、医者になった後は英語の論文読めて当然、明日までに10枚読んできて、なんて普通に言われたり、いきなりキますね。 国家試験に受かった後の勉強のほうが数段大変です。患者さんを生かすも殺すも自分の技術、知識次第だから。専門医の試験なんかは外科を5年間、毎日やっている人たちの中で80%の合格率、これは高く感じるかもしれませんが大変なことですよ。 長くなりましたが、なぜ医学部を目指すのか?聞きたいところです。 人のため、良かれと思ってやったことで訴えられる時代です、本当です。日の目を見ない医療訴訟なんかは、ほぼ100%患者さんのため、と思ってやったことで訴えられています。それでも患者さんにメスを入れられますか?耐えられますか?
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同じく医学部生です。。 1)前の方が回答しているように、医師不足は深刻です。科による偏在もそうですが、都市部と地方による偏在も問題になってます。医師がいないために閉院しなければならない所などもあります。この問題を解消するために、不足が叫ばれてる科や地域で働くことを条件に、奨学金を出す入試を実施する医学部も少なからず出てきています。 2)合格率自体は高い試験ですが、覚える量がとても多いです。また、忌避問題といって、どんなに成績がよくても間違えると一発不合格になる問題もあります。それと、高い合格率であるがゆえにプレッシャーとなり、精神的にも問題の難易度が上がります。国試が不合格の場合、予備校の費用などがそれなりにかかりますので。 話はそれますが、私立でも国立より合格率の高い大学は少なくないですよ。それと今まで、国試の合格率を上げるために卒業生数を制限する大学もありましたが、これからは発表方法がかわるらしいです。 それと物理が生物よりも簡単なのは、医学部ですから、専門家によっていくらでも難しい問題をつくれるからです。特に考察問題の場合はそうです。また、おもに試験を作る教養課程の先生には生物系の人が多く、物理系の人が少ないことも影響しています。
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医学生ですが、お答えします。 1)医師不足は本当です。医療現場――特に勤務医は常に人材不足があり、週に平均77.3時間病院にいるということです。 週100時間を超える人も珍しくありません。勤務医をしている先輩(外科医)は新婚なのに2,3日に一回しか家に帰れない日々が続いているとか。 特に産婦人科と小児科、麻酔科は医師不足が深刻で、産婦人科や小児科は病院が経営を維持できなくなって産婦人科部門が消滅、すると他の病院への負担が増え、その病院の人不足で経営が維持できなくなり消滅、という悪循環が続いており、医療崩壊の寸前の状態になっています。こちらの知っている産婦人科の外科部長はその地位にもかかわらず、月に5回当直医(当然徹夜)をやると言った現状です。 一方、麻酔科は国公立の待遇が悪いせいで麻酔科が待遇のいい病院にうつってしまい、予定していた手術がキャンセルになる、などという事態が相次いでいます。 国による対策が必要なのですが、何か要求してそれが通ったら何かの予算が削られる、と言った感じでどうしようもないみたいです。データの捏造まで行われて「医療費亡国論」という妙な理論がまかり通ったせいで、医療費はむしろ削減され、立ちいかなくなりつつあります。 需要は確実に有りますよ。 「将来〇〇に来てくれるなら」という条件で医学生の間に何百万円、何千万円と奨学金が貰えることもあります。 将来を切り売りするようなものですので、こちらはやっていませんが。 まあ、就職に困ることは現在も10年後もないでしょう。それが医学部の最大の利点とも言えます。 2)国家試験が難しいかどうかは人によると思います。 少なくとも合格率が9割程度なのを見れば一見簡単にも見えるのですが、忘れていはいけないのは、医学部のレベルが他の学部に比べるとかなり高いことです。難易度自体を考えれば相当なものだと思います。私立なんかでは「国家試験通りそうもないから大学の実績(合格率)上げるために試験を受けさせない」などということを普通にやっています。 ただ、国公立の医学部に入れるレベルの生徒なら普通にやっていれば通るぐらいのレベルです。 だって、国家試験難しくしたら試験通れないせいで医者が減るでしょう?この医師不足のご時世にそれは自殺行為です。なので、どれほど学生の質が低くてもこれぐらいの合格率は維持されるのは間違いないです。あっ、医師のレベルが低いって意味じゃないですよ?大学結構大変です。 さらに噂程度ですが、女医が医師不足の一因となる危険性もあるため、各大学の大学受験で、女子生徒を振り落としにかかるところもあるということです。 具体的には、女子が選択しやすい生物の問題を物理より難しくし、不利にするというものです。実際どうか知りませんが、大抵の学校は生物選択よりも物理選択の方が受験は有利です。
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