犬の無麻酔歯石除去は風当たりが強いですよね。 ・無麻酔ではできない、犬に恐怖心を植え付けるだけ ・医療行為だから、獣…

Question

犬の無麻酔歯石除去は風当たりが強いですよね。
・無麻酔ではできない、犬に恐怖心を植え付けるだけ
・医療行為だから、獣医でなければできない
……など。なので、犬の歯石取りは動物病院で麻酔下でやるべきであるとの話で、無麻酔歯石除去をされていた方が書類送検されました。

無麻酔歯石除去の事故などの話も見聞きしますが、獣医と愛玩動物看護師しか国家資格ではない以上、犬のヘルスケア業界はほとんど非合法になりませんか？

トリマーによる肛門腺絞りや爪切りだって、美容目的？医療行為？(放置すると病気になる可能性がある)と思うし、犬の整体とかリハビリ施設もありますが、犬の理学療法士的なものも民間資格で経営されてますよね。

なんでもかんでも動物病院ということになると大変なので、愛玩動物看護師の資格がある人が歯石除去に特化したサロンとか、リハビリや筋トレ施設がやれればいいのにな、と思うのですが……。

どうして犬の無麻酔歯石除去だけ、規制が厳しいのでしょうか？

Answer 1

歯石除去は、法律上明確に医療行為だからではないですか？

人間医療でも、歯石除去は相対的歯科医行為に分類され、歯科衛生士であっても歯科医師の監督下外では行えない作業のようです。
逆に爪切りは、人間医療の観点から見ても通常は医療行為とはならないみたいですね。

やはり獣医師法で医療行為とされているか否か(またそれだけ他の民間資格所持者による行為と比べて危険性が高い)の違いではないしょうか。

Answer 2

歯石除去を実際見られた事はありますか？
人間同様歯科ユニットを使い、最後は綺麗にポリッシングをしないと表面がザラザラになりまた歯石がつきやすくなったり、歯石除去の前にはレントゲンも撮り歯根がどうなっているのか抜歯した方が良いのかも確認をする必要もあり、レントゲン撮影、読影も全て獣医師が行う行為です。
単なる歯みがきなら動物看護師でも大丈夫ですが、他の方の回答にもありますが、人間の歯医者でも歯を削る行為は歯科医師のみです。
最近は人間の歯医者でも静脈麻酔下で寝ている間に治療が終わる病院が人気で、私も実際利用しています。
嫌な事は寝ている間に終わり、麻酔前の検査も麻酔管理もしっかりして下さるので安心で、無駄にずっと口を自分で開けておかなくても良いし、楽です。

麻酔を「悪」かのように無麻酔での歯石除去が良いものかのように思われていますが、やはり人間みたいにあ〜ンして下さいと言って何十分もしっかり開けていられないし、ちょっとでも動くと口の中を傷つけてしまったり、口を無理矢理開けさせるのはやはり口を触られるのを嫌がるようになったり動物への苦痛も大きいです。

人間も酷い深爪なら皮膚科等で処置しますが、ネイルサロンでも通常の整える爪切りなら美容目的でもしたりします。

肛門腺も破裂までいくと獣医師の診察、処置が必要になりますが、日頃のケアならトリマーさんでも美容目的、綺麗に維持するという観点から問題ありません。

あとリハビリも特化した整形専門の動物病院があるので、そういう病院の方が症例数も多くエビデンスもあり、施設もプールや歩行器など完備がある場合もあり、そういう病院でやってもらった方が安心、安全です。

話が逸れた部分が多いですが、人間の医師同様、診察、診断出来るのは獣医師だけ、レントゲンや歯科用CT等を撮影、読影出来るのは動物病院では獣医師だけなので、人間の病院も最初にレントゲンを撮ってから歯の状態を確認して治療に臨むので、動物の歯は特に根が深く見た目に歯石がそんなについていなくてもレントゲンで見ると歯根が溶けていたり、場所によってはマイクロエンジンなどがついている歯科ユニットが必要にもなるので、しっかり獣医師が診断してから処置をした方が後々綺麗に保てます。

Answer 3

そもそも何故歯石除去が獣医療行為であり獣医師にしか処置が許可されていないか、それはその患畜が本当に歯石除去が必要かどうかの診断が必要になるからです。診断というものは獣医師にしか許されない行為であり、当たり前ですが愛玩動物看護師にも許されてはいません。
歯石除去にしても、理学療法にしても、あくまで獣医師による診断のもと行われる行為である以上、他の職種、ましてや無資格者が判断して行っていい行為ではありません。
爪切り、肛門腺絞りは何か診断が必要な行為、という訳では無いため獣医師の範囲外です。