解決済み
大学院進学について質問です。 春から文学部2年になるのですが、 大学院に進学するか、大卒で就職するかを悩んでいます。私は元々研究したい分野があり、大学院へ後々進むことを考えています。しかし文系学部ということもあり、そのまま大卒で就職した方がよい、と教授から言われてしまいました。 本やネットで調べてみても、確かに大学院に進学してまで民間企業や公務員に就職するメリットが特に見当たらず(初任給が若干高くなる程度)、むしろ2年間のデメリットが語られているものが多い印象でした。 また学芸員や大学教授などの看板職業は競争率も高く、席も少ないことから若干の厳しさを感じてしまっています。 そこで質問なのですが、 ご自分の視点から見た院進に関しての就職のメリット(デメリットでも構わないです)、院卒の就職先などについて教えていただきたいです。 大雑把にでも書いていただけると助かります。 拙い文で申し訳ありません。ご教授の程お願いします。
大学の特定を避けるため記していませんでしたが、学科は史学科になります。
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「元々研究したい分野があ」るなら院進を念頭に置いた方がいいでしょう。 私自身50年余り前、自分が最も関心のある専攻がある文学部に進学しましたが、当初から院進を考えていました。進学した大学は滑り止めでしたが、大学院が後期課程まであることを確認していました。 文学部の場合は大抵の学科で、一般就職や高校以下の教職では院進の価値は殆どありません。「研究したい」を突き詰めれば、研究者の道で、文系の場合は殆どが大学教員です。 一方大学教員で今も最も需要が高いのは英語だと思います。50年前もそうでした。私の出身大・大学院は全国的には無名ですが、英語に関しては地区で定評があり、当時から現在でも青山・立教級だと思います。50年前院進は内部でしたが、後期課程の途中で専任校就職が決まり、その後転職を重ね、大学教職に40年以上ついていました。最後は関東地区の中堅大で、学部専門課程と大学院でも教えていました。 つまり英語(英米文学や英語学など)専攻でMARCH以上(願わくは上智青山立教級以上)、乃至はそれに相当の地方私大でも大学の専任教員になれるし、先は教授になれるということです。ただ、一般教育の英語担当教授で終わるか、専門課程で大学院まで担当するかは在任中の業績次第です。前者の場合は殆ど卒論指導もありません。 ただ地方無名大の場合は実力・業績が勝負です。修士の学位取得後、今の時代はできれば博士も取り、同時に専攻分野の国内最高の学会で口頭研究発表し、またその学会誌に論文を掲載することです。英語など外国語系であれば該当国に留学する必要もあります。英米、乃至該当国の学会で発表し論文掲載までできたら最高です。 英語の次に可能性があるのは国語国文学ですね。英語や国語は高校の教職に逃れる手段もあるので、教職免許は学部で取得しておいた方が賢明です。場合によっては、専任・非常勤の何れかで高校教師をしながら大学院にも籍を置くという可能性もあります。しかし高校までの教職がブラック化しているので、最近は中高の教員と院生の二足の草鞋の方は少なくなりました。 私の同級生には、早稲田の国文学で修士まで取り、当初は公立高校の教諭をしていたが、学会で業績を積んで後に短大からさらに大学に転職した者もいます。 英語・国語以外だと社会あたりになりますが、社会は経済系や社会学系で教職免許をとれることが多いので、高校教職からして競争が激しいと思います。 なお、英語で大学教職に就くなら、英検1級、TOEICなら850以上900点くらいの能力は当然です。また最低1年の英米圏留学や在外研究(専任教員になって以降)も普通と思います。今の時代海外留学にはロータリー財団などの奨学金が利用できます。 大学院進学するなら、専攻分野の他に語学が必要です。英語が第一です。英語以外の専攻でも英検準1級くらいの力は欲しいところです。英語関係専攻なら第2外語として独仏語が必要なこともあります。これらは大学に入った当初からしっかりやっておくことが重要です。院試前に急に実力を上げようとしても困難です。また大学3,4年になると外国語の授業は殆どないので維持するのも自主的な勉強になります。ただ語学文学歴史などの系統以外で第二外国語を要求する大学院は減ったと言えます。 専門分野に関しては学部在学中に専門分野全般に関する基礎知識を付けておくことが重要です。例えば国文学なら古代から現代までの文学全般、文学史などの知識、当該言語としての国語学の知識、更には日本史などの知識も基本と言えます。 文学を専攻するなら現代の欧米の文学論、文芸批評の理論的な基礎知識も必要と思います。これら全般の広い知識と同時に、例えば作家研究ならその作家に関する深い知識と広範な読書歴が必要になると思います。
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大学教授です。 大学院への進学はやめて学部卒で就職しなさいという助言は、あるあるです。10年に1人の逸材であったとしても、院進学をやめておけというのがデフォです。教員がやめておけというにもかかわらず、院進学をしたので、教員は責任を負わないという理屈です。 私は、この種の助言については大きなお世話だと思っています。ダメなら院試で落ちるだけですし、基準をクリアーしたら合格するだけです。私も散々、院に進学するな等と言われましたが、大学教員になれましたので。 大学教員を希望するならば、史学科の教員公募がどの程度の難しさなのかを調べれば良いと思います。jrecinという公募サイトをググれば、概ねの厳しさが分かるでしょう。 院進のメリットですが、学部卒のときは不況だったのが2年で改善して有望な企業に就職できたというケースはあります。公務員試験でも学部卒では難しかったものの、院進をしたので合格したというケースもあります。また、研究とはいかなるものかを修士論文執筆で理解できることになります。修士課程での2年で自分に研究生活に適性があるのか否かを真に理解することもできるでしょう。 院進のデメリットは、年齢的な問題です。1つの組織に継続して勤務し50歳を超えて役職的に偉くなることが多いのが日本社会ですが、マスターの2年間のため、役職につけず退職するという面はあるでしょう。公務員でも同様です。かつて、公務員の場合、高卒の方が入庁は早いので、庁議メンバーである県庁部長職(一般企業の取締役クラス)になりやすく、大卒は不利と言われていた時期がありました。同じことが、学部卒とマスター卒で起こり得ます。 ご参考まで。
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メリットは、2年間のモラトリアムを得られるのでいろいろ考えられること、研究に関する知識や技術を得られること、くらいです。 デメリットは、強いて言うと2年分の給料がないので生涯収入が減る、あたりです。 なお「文学部は民間企業では就活が厳しい」ということはありません。学部でも大学院でもです。したがって「院へ行くのは研究者以外には考えられません」というのは実際を知らない人しかありえません。さらにそもそも「文学の研究は、働きながら趣味として続けて行けばよい」とありますがこれは勉強と研究の違いすら理解できていないということです。
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