義務化する意味も理由もありません。 現在の靖国神社は一私的宗教団体に過ぎず、戦死者を祀っていると言うのも自称でしかありません。何ら公的に認定されたものではないのです。 そんなところへの参拝を義務化する意味も理由もありません。 確かに戦前の靖国神社は日本の公的な慰霊顕彰施設でした。しかし、戦後、国家神道の廃止と政教分離が決定された際に靖国神社は、宗教性を捨てて公的な慰霊施設となるか、公的立場を捨てて宗教団体となるか、と言う選択肢の前者を選びました。 この時点で、靖国神社の祭祀の意味は決定的に変化しました。もはや戦前の靖国神社とは別物です。祭祀を継承していると言うのも自称でしかありません。 国として戦死者の慰霊顕彰追悼を行う必要があると言う意見は理解できます。そのために毎年、全国戦没者追悼式が行われ、千鳥ヶ淵も存在しているのです。 しかし、慰霊顕彰追悼の手段は様々です。神道は手段でしかありません。公的性質こそが国による慰霊顕彰追悼の本質でしょう。靖国神社(の職員)は本質である公的性より、自分たちの宗教的満足を選んだのです。現在の靖国神社は公的参拝される資格を自ら放棄した存在です。 繰り返しますが、そんなところへの参拝を義務化する意味も理由も存在しません。
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一応は宗教施設ですので、憲法で保障する思想信条の自由に反するという意見が出まくることでしょう。
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