>ファッション編集者はファッションに携わる仕事に付けなかった人が行くところと風の噂で聞きました。それはホントのことでしょうか。 違います。ファッション誌は小説などの文芸、ビジネス誌、漫画誌、週刊誌など出版社に数多くある編集部の1つにすぎません。配属先を決めるのは会社のため、自分の意志では選べないんです。 私は以前、質問者さんも知っているであろう有名ファッション誌を発行している出版社に勤めていました。私は違う編集部に在籍していましたがファッション誌の編集部に仲のいい同僚が何人かいましたが、彼女たちに限っていえば全員ファッション誌志望ではなかったですね。他の編集部にも共通していることですけど、希望通りの編集部に配属される可能性は正直低いです。また、運良く配属されても一般企業同様、定期的に人事異動があるため、違う編集部、もしくは編集以外の営業部や経理部などに移ることも珍しくないんです。 >ファッション編集者になるにはまず何をしてどのようにすればいいのか、専門学校に行くべきなのか、 これ、誤解されている方が意外と多いのですが出版社は新卒採用の場合、大卒者しか採用していません。私はそれなりに業界でのキャリアがありますが、専門学校卒で新卒採用された人を聞いたことがありません。 就活情報サイトなどで調べると、採用者の出身校が紹介されているのですが東大・京大・一橋などの国立、早慶上智をはじめとする難関大ばかりです。しかも、ファッション誌を扱っている出版社はいろんなジャンルの雑誌・書籍を扱う総合出版社が多く、いわゆる大手(集英社、小学館、講談社)クラスだと採用倍率は100倍以上になります。 なお、参考までに日本でいちばん出版業界に人材を輩出しているのは早稲田大学です。実際、編集者志望の人は早大を目標に設定される方が多いですね。 ただし、難関を潜り抜けても希望する編集部に配属されるかどうか運次第なのは先程申し上げた通りです。 こんな話を申し上げると元も子もないのですが、出版社が求めている編集者像は「あらゆる出版物に対応してくる人材」です。質問者さんが「ジャンルに関係なく編集者という仕事に興味がある。でも、できればファッション誌の編集者になりたい」というスタンスなら問題ありませんが、ファッション誌以外の編集者はちょっと……というのであればキツいかもしれません。 正直なところ、ファッション誌の編集者に必要なのは編集者としての企画力や実務スキルであり、ファッションの知識は配属されてから覚えればいいというスタンスなので。 これが「ファッション誌のライター」であればファッション系の専門学校進学で構いませんし、実際そういう経歴の方もいるんですけどね。その場合は最初に編集プロダクションに就職し、そこでライターとしての経験を積みます。まあ、ここではファッション以外のジャンルの記事をやらされることも多いでしょうけど、そこは修業期間として割り切る感じですね。 で、早い人なら2~3年で独立してフリーライターになります。そうすれば仕事の方向性を自分で決められるため、あとは自分が仕事をしたい媒体(※この場合ならファッション誌)に売り込みをかけます。実際、私が週刊誌の編集者をやっていた頃にもそうしたライターさんからの売り込みは多く、熱意を買って仕事をお願いしたことも結構ありました。 ざっくり書いたつもりが思わぬ長文になってしまいましたが、将来を考えるうえでの参考にしていただければ幸いです。
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