解決済み
日本社会で昔からある「和を重んじる」という風潮は実質的に「同調圧力」だと思いますが、どう思いますか?欧米社会のように個人の個性や考えが最大限に尊重される社会とは正反対で、個人の考えや意思を表明することよりも、組織としての決定やチームとしての一体感を重視している気がします。 それが美談として「和を重んじる」という表現としてあると思います。 しかしこれは、「同調圧力」でもあります。 「同調圧力」は、その人の希望や意志も強制的に変えてしまったり受け入れざる得ないリスクがあるのではないでしょうか? 具体的な事例を挙げて説明します。ドラえもんの声優さんのエピソードです。 ドラえもんの元声優の大山のぶ代さん(90歳)は、以前にドラえもんの声優交代の経緯をラジオで仰ってました。 元々、ドラえもんはアニメスタート時の時に既に声のキャスト(レギュラー声優陣)の平均年齢が40代とベテラン声優で構成されていたそうです。そのため、ドラえもんが放送20年目になった頃には、レギュラー声優陣5人の平均年齢も60代になっていたそうです。 声優交代に至った経緯としては、過去に声優メンバーの誰かが、病気や怪我をしたことがあってもドラえもん(大山のぶ代さん)としずかちゃん(野村道子さん)だけが病気も怪我もしなかったそうです。 しかし、声優交代の数年前にしずかちゃん(野村さん)ちゃんがぎっくり腰になり、さらに同じ時期にドラえもん(大山さん)が直腸がんで手術による長期入院ということが起きてしまったそうです。 それで、ドラえもん(大山さん)が、「自分が元気な間にドラえもんの役を若い役者さんに託したい。私だけ先に降ろして若い人と交代させてください。」とテレビ朝日や製作会社の幹部や製作スタッフに降板の申し入れをしたそうです。 しかし、テレビ朝日や製作会社の幹部からドラえもん役の続投を慰留されて、それで大山さんもその時は降板の意向を撤回したそうです。 しかし、ドラえもんのアニメ放送開始から25年目(2003年)に、新聞や週刊誌の記事で「ドラえもんのレギュラー声優陣の平均年齢が約70歳」と報道されたそうです。 そして、大山さんを含むレギュラー声優(ドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫)の5人のみなさんで「もうそんな年なんだね。誰が病気をしたり何かあってから、1人1人で交代していくみたいな流れは嫌だから全員で若手に譲りたいよね。」と話し合って、みんなで辞めることにしたようです。(当時の声優陣の平均年齢は69歳でした。) しかし、ジャイアン(たてかべ和也さん)は当時「まだジャイアンを続けたい。」と仰っていたそうです。しかし、ドラえもん(大山さん)が「私たちは辞めるけど、交代した新しい若い人の中で1人だけ残ってジャイアンをやるの?」言ったそうです。また、のび太くん(小原乃梨子さん)やしずかちゃん(野村さん)もドラえもん(大山さん)と一緒にジャイアン(たてかべさん)を説得したそうです。 すると、ジャイアン(たてかべさん)は「それもそうだな」と納得して一斉に役を降板することが決まったそうです。 声優交代前の最後の「ドラえもん」の収録の際にのび太くん(小原さん)は大粒の涙を流しながら号泣しながらアフレコをしている姿がテレビに映りました。 声優交代から10年以上経過してからスネ夫くん(肝付兼太さん)は「役を離れることが決まって、とても寂しい気持ちがしばらく続きました。新キャスト版のドラえもんを見るのは正直、最初の頃は嫌なくらいスネ夫役を降りたことはかなり寂しかったです。」と心境を明かされていました。 大山のぶ代さんはドラえもんを降板した翌月にラジオに出演し、以下の様に仰っていました。 ・「私は、(各々の申し入れで1人1人少しずつ交代していくサザエさん方式ではなく)声優の誰かに何事かあってからではなく、綺麗に引退したかったんです。」 ・「ドラえもんは絶対に永久に、2112年を迎えても続けてもらいたいんですが、生身の人間はそこまではいけません。だから、引き際を考えていました。」 しかし、この上記の考えはあくまでも大山さんの希望であって、他の4人のレギュラー声優のみなさん全員の希望ではないですよね? 少なくとも、のび太くん(小原さん)、ジャイアン(たてかべさん)とスネ夫(肝付さん)はまだ続けたい気持ちがあったはずです。 このエピソードは、ドラえもんの声優陣・スタッフ陣の間で「和を重んじた」という表現もできますが、「同調圧力」としても捉えることもできると思います。 日本社会の「和を重んじる」という風潮は実質的に「同調圧力」だと思いますが、どう思いますか? また、「和を重んじる」という風潮はプラスとマイナスのどちらだと思いますか?
ドラえもんの声優交代前の最後の収録の様子を、ワイドショー番組が密着していて、のび太(小原乃梨子さん)は最後の収録が終わった直後、大粒の涙を流して号泣している姿が放送されていました。 また、のび太(小原さん)の最後のセリフは、「ごめんドラえもん、これ壊しちゃった。」・「行ってきます。」というセリフでしたが小原さんの声は完全に涙声になっていました。 のび太(小原乃梨子さん)も、まだ「のび太役」を続けたい気持ちがあったからこその、涙だと感じました。 大山のぶ代さんがラジオで仰っていたドラえもんの世代交代と似たようなエピソード(何か異議があっても周りの声に応じざる得なくなること)は一般の会社や学校でもよくあることだと思います。 日本社会で昔からある「和を重んじる」という風潮(言葉)は実質的に「同調圧力」と同義語(同じ意味合い)だと思いますが、どう思いますか? 声優交代当時(2005年)のドラえもんキャストの年齢 ドラえもん:大山のぶ代さん 72歳 のび太:小原乃梨子さん 70歳 しずかちゃん:野村道子さん 67歳 ジャイアン:たてかべ和也さん 71歳 スネ夫:肝付兼太さん 70歳
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例の場合、 お芝居や映画ドラマの主役は、座長といって出演陣のリーダー役を求められます。監督やプロデューサーといった具体的な権利・権力を持った役職と同様、作品に責任を持つことになります。主役に抜擢されるというのはそういうことなのです。 座長が実際の出演陣の任命権を持つわけではありませんが、ドラえもんのような長期コンテンツで、監督やプロデューサーは代々変わっても、変わらない変えられない声優、中でも座長たる大山は作品の実質的な権力者・責任者だと言えます。 その大山が、社会的な常識を踏まえて(70歳という年齢や、長く大きな作品を独占すること)、自分より作品のことを考えて(不慮の病気や死亡で、急かつ悲しい交代をするよりも、前向きに新しいドラえもんを産み出すこと)したこの交代劇は、社会にも受け入れられたし、出演陣も最終的に納得したはずです。 私欲ではなく作品を活かすために座長が提唱し皆が従った合理的な選択を、同調圧力というのは無理があります。 では質問者は、欧米を含むほとんどの社会で制度として定められている年齢による離職、定年退職も社会的な同調圧力だと言うのでしょうか? 俺はまだできる、と自分の判断で退職を先延ばしするのは自営業者と経営者だけです。それを見誤って失敗する例がどれだけ多いかもわかりますよね? 日本でも年寄り制度や隠居といった仕事を辞める、あるいは第一線を退く明文化されない制度はありましたが、定年退職という社会制度は欧州から輸入されたものですしね。 日本で同調圧力が弱いとは言いません。 海外で仕事した経験からすれば、それはやはり明確にあります。 しかし、それは例に挙げられたようなものではなく、もっと雰囲気としてベタッとしたものです。
そうですね。
ま、同調圧力ですね。 ただ、それに従うかどうかの自由は個人にありますけどね。
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