自分の動作をへりくだった気持ちで言うことで、相手(話題の人)に敬意を示す謙譲語表現は、 「ご連絡する」………………「ご連絡します」 「ご連絡いたす」……………「ご連絡いたします」 「ご連絡申し上げる」………「ご連絡申し上げます」 です。順に敬意の高さの度合が高くなります。 ご質問の文例の *「御連絡します」は、謙譲語の正用であり、文法上の間違いもありません。 *「連絡を致します」は「ご」が抜けていますが、間違いとは言えません。ただし、「ご連絡いたします」よりも敬意の度合は低くなります。 尊敬の意の接頭語「お・ご(御)」は、 相手に所属している物・事・動作を通して敬う =尊敬の「お(ご)」(「あなたの」の意) 相手に帰属していく物・事・動作を通して敬う =謙譲の「お(ご)」(「あなたへの」「あなたのための」の意) の二面性があります。 上記の「ご連絡」の「ご」は、後者の使い方で「あなたへの連絡」という意です。 「“お”手紙ありがとうございます」・・・・あなたの手紙 「“お”手紙をさしあげます」・・・・・・・あなたへの手紙 「“ご”挨拶申し上げます」・・・・・・・・あなたへの挨拶 <帰属:物や人が、どこに、あるいはだれに属するか、ということ。[精選版 日本国語大辞典]> 【ご参考】 謙譲語の形式は、 話し手自身(および自分の側)のことをへりくだった気持ちで言うことで、相手(話題の人)に敬意を示す表現。 ①動作を表す言葉を「お(ご)~する、お(ご)~いたす、お(ご)~申す(申し上げる)、お(ご)~願う、お(ご)~いただく」で挟んで作る。 *相手と関わりなく、自分側だけで行為が完結する動詞の場合(検討/協議/都合/予定/納得、など)は「~いたす」<「ご」 はつけない>を用いる。 *濁音で始まる漢語の上には一般に「ご」をつけず「~いたす」にする(前進、図示、護衛、読破、など) ②特別な動詞の謙譲語を使う ……「拝見する・伺う・申し上げる」、「参る・申す・いたす・おる」、「もらう」の謙譲語の「いただく」など ③名詞に「拙、卑、愚、小、粗」などをつける。 ↑上記①の「~」には、 漢語の場合は、「スル」をつけて動詞になる熟語(サ変動詞の語幹)が入ります。「ご~する」「ご~いたす」…「ご」がつく。 和語の場合は、動詞の連用形(「○○マス」の形)が入ります。「お~する」「お~いたす」…「お」がつく。
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