コンビニスイーツなどの商品開発の仕事に興味を持ちました

Question

コンビニスイーツなどの商品開発の仕事に興味を持ちました管理栄養士の国家資格を取れる医療系四年制大学にいますが商品開発の仕事に就くためには独学で学んだほうがいいですか？
また、調べたらローソンなどの企業の他にもコスモフーズなどの会社があったのですが、どういった違いがあるのですか？

Answer 1

コンビニの食品は、コンビニの会社が協力会社に依頼して作ってもらっています。コンビニで買い物をするときに製造元を確かめてみましょう。

コンビニ会社に就職すると開発の仕事に回してもらえる可能性は低いので、これらの商品を作っている会社を狙う方がいいと思います。有名企業ではないので、入りやすいと思います。入れる保証はないですが。

管理栄養士課程にいれば、食品に関する知識は身に付いているので、特に独学は必要なくて、就活を頑張ればいいです。

Answer 2

こちらがローソンの新卒採用。コンビニビジネス遂行するために「店舗勤務の後、いろいろな部署をジョブローテーションで回る総合職（ゼネラリスト）」の採用です。
https://www.lawson.co.jp/company/recruit/new/info/requirements.html

店舗勤務の後、スーパーバイザーになって、本社の商品開発を希望しても、異動できる保証は何もなく、定年までスイーツの仕事が続けられることもないでしょう。

スイーツに特化した仕事をしたいのなら、スイーツの会社に就職すべきです。ローソンがコスモフーズなら、セブンはこちらになります。
https://www.chezforet.co.jp/

Answer 3

まずは、あなた自身が、
企業活動の仕組みがどうなっているかについて、
きちんと理解しなければならないと思います。
企業活動の中で「商品開発」だけを切り出して、
「その職に就くことを目指す」のは、
ちょっと見当外れです。

コンビニチェーンを取り仕切っているのは、
ローソンやセブンイレブンなどの企業です。
そういうコンビニチェーン企業には、
さまざまな部署があります。
店舗オーナーの対応をする部署や、
新規出店を検討する部署や、
商品の仕入れを担当する部署や、
保管や配送を担当する部署や、
会計処理を担当する部署や、
オリジナル商品の製造を担当する部署や、
もちろん、
オリジナル商品の開発を担当する部署もあります。
ほかにもあなたの知らない部署が、たくさんあります。

ローソンやセブンイレブンなどの企業に、
正社員として就職すれば、
これらのどこかの部署に配属されて、
与えられた仕事をします。異動もあります。
ローソンやセブンイレブンの社員になっても、
社員が自分の働きたい部署を選べるわけじゃありません。

これは、コンビニじゃなく、
どこの会社に就職しても同じです。
会社員として給料をもらう立場になる限り、
自分がどんな仕事をするかは選べないのです。

商品開発というのは、
企業の中では、花形の部署です。
だいたいは優秀な人材が配置されます。
彼らは、あなたの想像とは異なり、
どこかで商品開発を学んだ人たちじゃありません。

そもそも、商品開発って、
学べば身に付くスキルじゃないんです。
「独学で学べますか？」というあなたの問いが、
そもそも間違っているのです。

商品開発って、「儲かる商品を作る」ってこと。
作った商品が売れて儲かるかどうかは、売ってみないと分かりません。
商品が売れて儲かって初めて、商品開発に成功したと言えます。
作った商品が売れずに赤字を出した場合は、
その商品の開発担当者は責任を取って異動です。

残念ながら、
「商品開発＝儲かる商品を作る」ためのスキルは、
どこにも存在しません。
そんなスキルが学んで身に付くのなら、
企業は苦労しませんよ。

コスモフーズは、洋菓子の製造会社ですね。
ホームページを見ると、ＯＥＭも手掛けているそうです。
ＯＥＭとは、相手先ブランド生産、という意味。
自分の会社のブランドの商品ではなく、
取引先の会社のブランドの商品を、
代わりに製造してあげる、ということです。
（ちゃんとコスモフーズのホームページにも書いてありますが、
あなたはちゃんと読みましたか？）

ローソンやセブンイレブンが、
スイーツの新商品を開発しようとする時、
商品開発の部署で働く人たちが、
コンセプトや価格や材料や製造数などを決め、
このプランで製造を引き受けてくれるかどうか、
取引先のコスモフーズに相談します。
コスモフーズのＯＥＭ担当部署の人が、
ローソン側のプランを精査して、
「そのプランでは製造を引き受けるうちの方が赤字になる」とか、
「この材料を代わりに使ってみては」などと逆提案して、
ローソンとコスモフーズの間で調整を繰り返し、
最終的に商品製造契約を結ぶのです。

商品開発の決定権は、
製造を発注するローソン側にありますが、
その製造を受注するかどうかは、
コスモフーズ側が決めます。
もしかして、
ローソンとコスモフーズの関係が揉めたりしたら、
ローソンは別の洋菓子製造会社に、
ＯＥＭで商品製造を依頼するかもしれません。

コスモフーズという会社の中にも、
さまざまな部署があります。
ホームページを見ると、
「営業の仕事」「開発の仕事」「生産技術の仕事」など
部署がいろいろあることが分かると思います。
もしあなたが、コスモフーズに就職したとしても、
給料をもらう会社員である以上、
働く部署を自分で選べないのは、ローソンと同じです。

商品開発について学べば、商品開発の仕事に就ける。
…というのが、どんなに的外れの思い込みか、
分かっていただけたでしょうか？