日本の正社員は無期雇用(終身雇用)で、定年まで働く前提の採用になっています。その制度と博士はマッチしないので、博士の正社員採用需要がないんです。 新卒から定年までの30~40年の間、社会は移り変わり、会社の事業や仕事の内容は変遷します。その中で流動的に働いてもらうため、企業が採用するのは「役割が固定されたスペシャリスト」ではなく「いろいろな役割で働けるゼネラリスト」となります。 新卒採用は「事務系総合職」とか「技術系総合職」とかになり、実際には、分野別の「就社制度」であって、特定の業務に就く「就職制度」ではありません。 他方、米国とかは「就職制度」で、特定業務のために社員が採用されます。その代わり、終身雇用なんてなくて、その業務が終わると契約終了とか解雇となり、ずっと働き続けることはできません。 なお、「就社制度」をメンバーシップ型雇用、「就職制度」をジョブ型雇用と言います。 https://www.ashita-team.com/jinji-online/personnel_management/11131 外資でジョブ型雇用をしているところなら、専門分野がピタリと合う博士は歓迎されるでしょう。けど、契約したジョブが終了したら会社を去ることになので、年俸制の契約社員みたいな感じになります。
なるほど:1
基礎研究が求められると思いますが、将来的な利益を生むための基礎研究の人員は少ないからだと思います。 利益をつぎ込むわけで、そんなのばっかりだと経営が成り立ちません。
大学の教員公募では,助教であっても倍率は数倍から20倍以上。 業績が無いと難しいです。 民間企業がもしその博士研究の価値を評価するなら,採用は しますが,使い捨てになるかもしれません。だって,その研究 をその後10年も続けることは多分無いから。東大の昔の先生が おっしゃってた「今使える人は,すぐに使えなくなる人」とい うのがそれを表した言葉です。 また,ある学問分野(例えば工学系の機械工学)の学士は, その分野を幅広く浅く学びます。多様な知識をあるレベル以上 身に付けているようにして卒業させ学士号を与えます。 修士に進学すると,その分野の中にある数十の研究分野の 一つか二つにまたがる程度の勉強をして,その狭い範囲の 勉強をして,関連する研究をしますが,まだ研究者とは言えな いくらいのレベルで,学士の頭に,少し限定された分野の知識 が増えただけと企業は捉えます。ですから,修士と学士はほぼ 同じような就職先に,ほぼ同じような難易度で採用されます。 修士が優先されるわけでもなく,キャリアパスも明確に区別 されるわけでもありません。 ところが博士課程に行くと,修士よりもさらに狭い分野の 研究を,ものすごく深く学んで実施して研究論文を書きます。 悪い言い方ですが,修士・学士と同じような技術者を採用し たいと思う企業にとっては「専門馬鹿」になっているように 見えるわけ。面接してみたらそうでもないということがわか るかもしれませんが,まず面接までたどり着けないことが多い わけだ。ごく一部の企業が,ある限られたポジションにだけ 博士を採用するというのが現実。
なるほど:1
< 質問に関する求人 >
外資系(東京都)この条件の求人をもっと見る
求人の検索結果を見る
< いつもと違うしごとも見てみませんか? >
覆面調査に関する求人(東京都)この条件の求人をもっと見る