返信気に入ったから長文です。 とてもイイと思うので無断引用です。 下肢は理学療法士、上肢は作業療法士と答える人(大多数の現役含む)がいますが、それは大きな間違いです。理学療法士が手指巧緻動作練習を行っていいし、作業療法士が歩行練習を行ってもかまいません。また、医療と介護保険下で分けて考えなければなりません。また当たり前ですが、医療や介護は刑務所ではありません。患者様/利用者様のニーズに基づいてリハビリテーションを提供します。(ただし厚労省は「身体よりのリハビリに偏重しているのが問題」「効果の無いリハビリは医療じゃない」from 理学療法士協会発行の雑誌。という通達を出しています。というのは作業療法士などのリハ職はアメリカ合衆国などの諸外国では高度な専門職でエリート。でも日本じゃ学力不問のレベルが大量生産されていて仕事の質は推して知るべし。) 主に「急性期に勤務する作業療法士」が「身体に障害のある者」になった身体で「日常生活にうまく適応できるリハビリ」を業務として行っています。作業療法士が急性期ではADL指導や利き手交換の練習、オーダーメイドの自助具を作ることもありますが、維持期になると(そのレベルは別にして)介護職や看護師が市販の自助具で対応したり生活リハビリをしています。新人OTが作業療法の準備をしていたらベテラン介護士より「遊んでいないで仕事してください」と怒られたりするのはちょくちょく聞きます。というのは一般的な作業療法士は基本的動作能力の回復を日々の業務として行っているから。 <医療保険下においてのリハビリ> 骨折等の整形外科的疾患から脳梗塞/出血などの中枢系疾患、施設によっては呼吸器疾患、心臓等循環器系の疾患を扱う事があります。理学/作業療法の明確な職域はなく、施設によっては上肢は作業療法士、下肢・体幹は理学療法士と分けられたり、職場への移動手段確立を希望している患者は理学療法士、デスクワーク等上肢を多用する職場復帰デスクワーク等を希望している患者は作業療法士が行ったりします。いずれにしても原疾患に伴う症状により割り振られるのが普通です。結果として作業療法士が習ってもいない理学療法をしているのが現状です。しかし、中小医療機関などは、作業療法士が在籍していない職場は未だ多く、場合によっては理学療法士が基本動作から応用動作まで指導する必要があります。よって、理学療法士は上下肢体幹にかかわらずオールマイティーにこなせなけばなりません。 <介護保険下でのリハビリ> 医療保険でのリハビリは原疾患に対するリハビリなのである程度道筋が見えているのでやることははっきりしています。しかし、介護保険下では疾患に対するアプローチではなく、利用者の身体、生活状況にアプローチしなければなりません。つまり、セラピストのセンス如何によっては有意義にも無意味にもなり得ます。そのため、医療保険下以上に職域の差はありません。 利用者が明確に下肢のリハビリ、上肢のリハビリの希望を出せばそれぞれ理学療法士、作業療法士を割りあてるのですが、実際にはそのような場面はほとんどありません。ケアマネから、「運動しないと寝たきりになってしまいますよ」といわれて半強制的にリハビリを依頼している人がほとんどです。ケアマネなりが理学療法士と作業療法士の専門分野を理解して各々の間でコンセンサスをとれればいいのですが、残念ながらそうはなっていません。 作業療法士は学校で習うことと臨床での必要とされる内容がかなり違います。学校での努力がリアルの成果に直結しません。 過去回答では、 >cng********さん 2021/5/29 8:13 作業療法新人です、実習と国試勉強の内容では働くために技術がなく毎回凹んでいます。辞めるか迷ってますが辞めていいでしょうか >ID非公開さん 2021/6/19 22:13 はじめまして。今年1年目の作業療法士です。先輩から歩行練習をするように求められました。でも学校じゃほとんど習っていません。治療やプログラムの立て方がわからないのでどなたかアドバイスお願いします! 中には >作業療法士の方には申し訳ないですが、リハビリというにはおこがましい稚拙なことをやっている人が多いです。痛いと言われればただ患部をさするだけとか、運動指導も運動方向や強度を無視していたり。いちど議論しましたが、問題提起された意味すら理解されなかったです。もちろん、そういう人ばかりでなく立派な作業療法士もいるのは存じています。 というようなことも出てきています。 いろいろと書きましたが、学生には機能的にアプローチするのが理学療法士、能力的にアプローチするのが作業療法士と指導します。医療と介護では求められている仕事の目的が違います。そして急性期医療の除いて現場では明確な職差はないと言うことです。法的な制約はありません。 日本の作業療法士は諸外国の様に高度な知的専門職ではありません。(諸外国じゃ当たり前の)専らマネージメントに携わり助手(介護職)を監督して業務を行うというふうにはなっていません。日本では「作業療法とは身体又は精神に障害のある者に対し手芸、工作その他の作業を行なわせる」と法律で規定されています。 さて誰かがその「障害のある者」になったけどなんとか自宅に戻ってきました。ケアマネが訪問リハビリを組み込みました。担当になった作業療法士が日常生活で今現在不便に思っていることに適切なアドバイスなどを行いました。「ここをこれを使ってこうしたら楽にできるよ」です。感動され「先生、もっと良くしてください。」と。頼まれたのは良いけれど不自由を抱えてももっと安全に能率的な料理洗濯といった応用動作獲得のニーズありますか?すでに病院で退院に向けて十分に練習しています。日常生活も、 ・家族が着替えを手伝ってくれています。 ・入浴は介護保険を利用します。 ・夜間のトイレはベットの横です。用品の進化で臭くありません。 という日常生活に本人は不便は感じていません。というより在宅でサポートをがあっても生活できないなら老健などの施設に入所します。 ここに例えば着替えを短時間でできるようにするお金を払ってまでお願いしたいという人がどのくらいいるとおもいますか?むしろ近所の友達に以前のように一人で会いに行きたい、というような望みが多くありませんか?よって多くの作業療法士は落ちた(歩行能力などの)身体機能を維持向上を求められます。新人さんは最初は理学療法士の仕事だから驚きます。しかし周りの先輩も普通と思っています。「学校と社会は違うよ」の一言です。 ここは完全に理学療法士と重なります。もちろん作業療法士にとっては専門外です。当たり前ですよね。養成課程では「作業療法」を学びます。よって「理学療法士と同等のアウトカムを提供することができる」はアゴアシマクラ自分持ちの自主勉強になります。そこまでやっても給料は同じです。薄給です。 理学療法を作業療法士が学ばないと「作業療法士の方には申し訳ないですが、リハビリというにはおこがましい稚拙なことをやっている人が多いです。痛いと言われればただ患部をさするだけとか、運動指導も運動方向や強度を無視していたり。いちど議論しましたが、問題提起された意味すら理解されなかったです。」という過去回答が来たりするわけです。 心ある作業療法士が学びたいと思えば、(不具合の原因を探って改善するのは、)100パー卒後の講習会費で学びます。当たり前ですが、アゴアシマクラ自分持ちです。補助なんてありません。質が確保されている理学療法協会の講習会なら、作業療法士は理学療法士に比べて2倍以上の一般価格で参加です。例えば理学療法士が5千円なら作業療法士は10000円以上です。内容は理学療法士の常識に従い進みます。当然わからない概念もでてきます。だから全く無駄足が最初の5回ぐらいは普通です。また(善し悪しを見抜けないリハスタッフは)質の低い安価な「なんちゃって整体」を学ぶパターンもあります。 *質の低い安価な「なんちゃって整体」 整骨院/整体院は経営しています。だから百万/日の講習会費用であっても、(ゴッドハンドになれて)一千万円/年の売上が期待できるなら妥当という世界です。また講習会費も経費で落ちます。よって安くて良い商品は存在しません。理学療法士や作業療法士が手取り20万円弱の給料でいかに良さそうであっても中古の軽自動車買える講習会費を払って行くのはありふれた光景ではありません。 最後に https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12201991762?__ysp=5L2c5qWt55mC5rOV5aOr44CA5Y6a55Sf5bGA が早まりそうです
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