30分以上かける必要性 ボイラー構造規格136条(水圧試験)による訳ですが、圧力が規定されています。ここでは時間についての規程はありません。 実際には、圧力を徐々に上昇させ、規定時間(30分でもそれ以上でも可)規定圧力を保持し、検査終了後は徐々に圧力を降下します。ということで、30分の検査でも全体とすれば相当な時間が必要となるわけですね。 圧力0から規定圧力で規定時間保持し、圧力0に降下させるまでの全ての段階が水圧検査です。ボイラーの規模によりますが、この間は各所に配置された検査員が目視で異状なき事を点検します。 大きな欠陥であれば即座に発見でき、圧力計の降下も大きいのですが、細かな欠陥の場合には点検に時間を要します。 こんな経験がありました。検査員30名規模の検査で私は主任技術者で総括していた時です。私はスーパーヒーターの検査をしていたのですが、その管寄せ溶接肉盛り部から本当に「微細な霧」が出ている事を発見したのです。 ある程度の規模のボイラーでしたから、圧力計の変化(降下)にも現れないようなものですが、その後の破壊検査では肉盛内部に重大な欠陥が発見されました。 このように、しっかりと各部の検査をするにはある程度の時間が必要です。 これが理由のひとつでしょう。 規定の圧力まで上げるのか ボイラーの強度を確認するのは検定水圧試験ですが、性能検査や安全管理検査実施後の水圧試験では工作上の欠陥を調べるために行うものとされています。その際に材料が降伏点に達するような大きな水圧を加えることのないように規定されたものだと記載されています。 私は、後者の最高使用圧力の1.5倍という数値自体の理由も、検定水圧試験圧力も知りません。また勉強します。
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