変圧器の冷却方式（KNWF）の意味について。 変圧器の冷却方式のKNWFについて以下２点、どうか皆様の知恵をおかし…

Question

変圧器の冷却方式（KNWF）の意味について。

変圧器の冷却方式のKNWFについて以下２点、どうか皆様の知恵をおかしください。

1.「K」の由来について

「K」の由来は何なのでしょうか。「O」はOil、「N」はNatural、「W」はwaterと思いますが、「K」については検討が付きません。
「K」を意味する、「燃焼点が300℃を超える絶縁液体」をどう英語にしたらKになるのか、由来が気になってモヤモヤしています。

2.KNWFを日本語で表現するとどうなるか。

ONWFは、「油入水冷式」となりますが、
KNWFではどうなるのでしょうか。JEC-2220にも記載がなく、悩んでおります。こちらも「油入水冷式」だと区別がつかなくなってしまう気がします。

以上、よろしくお願いします。

Answer 1

1.「K」の由来について
https://facilities.blog.fc2.com/blog-entry-1152.html
第一文字・・・巻線および鉄心を直接冷却する媒体の種類を示す
O：鉱油または燃焼点が300℃以下の絶縁液体
K：燃焼点が300℃を超える絶縁液体
L：燃焼点が測定できない絶縁液体
A：空気
G：六フッ化硫黄ガス（SF6）など
http://www.sakon-eco.info/koatukiki/henatuki_kikaku.pdf
Ⅰ．変圧器の規格, P6/6, ６．冷却方式の表示記号
JEC-2200-1995に規定された冷却方式の表示方法を示す。
https://www.meti.go.jp/policy/safety_security/industrial_safety/oshirase/2011/07/230701-2-4.pdf
IEC61936－1 改訂版の解説, P48/165, 表6.2.2 変圧器の冷却方式による分類
これによると、JEC-2200-1995, IEC 60076-2があり、
O：鉱油または燃焼点が300℃以下の絶縁液体
K：燃焼点が300℃を超える絶縁液体
L：燃焼点が測定できない絶縁液体
は、同じである。
IEC 60076-2 Ed. 3.0:2011「電源変圧器－第2部：液浸式変圧器の温度上昇」
https://www.alfanar.com/catalogs/transformers/Distribution_oil_transformer.pdf
P27/48, K - indicates a beyond 300-degree Celsius fire point
K-摂氏300度を超える発火点を示します
https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?arnumber=6544258
P5/8, A fire point above 300 ℃ classifies natural ester fuids as “less flammable” dielectric insulating fluids, and IEC identifies transformers filled with liquids that meet this requirement with the letter K instead of the traditional O in the description of the cooling code.
300℃を超える火点は、天然エステル流体を「難燃性」の誘電性絶縁流体として分類し、IECは、この要件を満たす液体で満たされた変圧器を、冷却コードの説明で従来のOではなく文字Kで識別します。

上記のように、O, K, Lは、IEC 60076-2で定義され、最初のOは、絶縁油（dielectric oil, Oil）を単純に意味していたが、燃焼点で区別する必要性が生じたため、K, Lの区分が追加された。

2.KNWFを日本語で表現するとどうなるか。
ONWFは、「油入水冷式」と同じ、「油入水冷式」だと思います。
しいて言えば、「生分解性電気絶縁油入水冷式」です。
JIS C2390-1「生分解性電気絶縁油－第１部：合成エステル」
JIS C2390-2「生分解性電気絶縁油－第２部：天然エステル（植物油）」
に、K：燃焼点が300℃を超える絶縁液体 相当が定義されている。