日商簿記と行政書士を両方とも「資格」と呼んでしまうのはどうなのかな、と私は以前から思っています。 行政書士は「一般人には禁止されているが、能力のレベルを測る試験を実施して、合格者のみには行ってもOKとする」というタイプの試験です。一般的には禁止されている事項を合格者のみに許すということで本来これだけが「資格試験」だと思っています。医師とか弁護士と同じグループです。特に強調したいときには私は「権利付与型資格」と呼んでいます。 日商簿記は「誰でも行ってよいが、習熟度の違いで作業効率や正確さが大きく異なってくるため、現在の習熟度をテストによって明らかにする」というのが目的の試験です。本来は「能力検定」とか「技能検定」とかあるいは単純に「検定」とか呼ばれるべきものであって、資格と言ってしまうと誤解を招くかなと考えています。私は特に強調したいときには「能力証明型資格」と呼んでいます。 大きな違いは、権利付与型資格は合格してからがキャリアのスタートになるのに対し、能力証明型資格はこれまで積んできたキャリアを公に証明してもらえるというところにあります。 ですので日商簿記は何するのに必要と聞かれたら「有利な就・転職」をするのに使えるというような回答になりますね。独立開業が専らの行政書士とはだいぶ違います。 難易度でいうと行政書士は日商2級よりやや難しいという感じだなと思います。あくまでも私にとってはですが。 日商簿記は有利な就・転職に使えるとは言っても、資格スクールに入ってインスタントに知識をつけてもらってもそれだけではあまり意味はないと思って下さい。同じ年齢なら「簿記2級持ってますが、未経験です」というより、「簿記検定は受けてませんが10年経理やってました」の方が明らかに企業にとっては好印象です。 では日商簿記に意味はないのかと言いますと決してそんなことはなく、自分で起業する際には否でも応でも経理関係の知識はある程度ないとやっていけませんので、そういう際には実地で役立ちますよ。行政書士を独立開業するのも「起業」の一種ですので、相乗効果も期待できます。行政書士なら許認可などで顧客の起業の経営状態を把握しなければいけないシーンも多いので、両方持っていると強いかも知れません。 どうでもいい話ですが簿記の語源は「帳簿記入」の省略説の他に英語の"book keeping"が日本人には「ボッキー」と聞こえたことに由来するとする説もあります。
すべての企業の企業活動において 簿記は必要です。 この活動の記録を 帳簿記録、帳簿記帳 といい、中の2文字を取って 簿記と呼んでいる訳です。 日商簿記検定はその簿記の 実力をはかるひとつの モノサシに過ぎませんが 世代を問わず多くの人が 受験をする為社会的評価や知名度が 高いだけです。 行政書士と簿記3級と比べたら 受かり易さで言えば明らかに 簿記3級です……。 しかし すでに皆さんが回答しているように どっちが難しいかと聞かれたら もともと勝負する土俵が ぜんぜん違うので 「比較のしようがない」 のが回答となります。
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