私が関係した地区の溶接協会では、まず学科、続いて学科合否に関わらず実技試験の流れです。日本溶接協会のシステムでは学科を大事にしている と思います。たとえば学科に合格すると3年間も有効な学科合格証が発行され、有効期間中に実技合格すれば資格取得となります。たいして学科✕なら学科追試がありますが通知からの最直近の試験を受けなければなりませんし、一度のチャンスです。合格すればもちろん資格取得です。が、追試不合格なら実技の合格も取り消され、次は学科と実技の振出しです。 なおTN-Fを取得した貴方が今後ステンレス鋼溶接の別資格、例えばTN-V,TN-Pあるいは半自動のMA-F、にチャレンジする場合にTN-F資格証(たとえ期限切れでもOK・コピーは駄目)を提出できれば、学科は免除されます。一言でいえば、日本溶接協会の一般的な資格試験では、ある色の資格証;この免許証を適格性証明書 といいます を期限切れでも提出できれば、その色調と同じ申請書にかかる資格試験の学科は免除されます。軟鋼の棒あるいはティグ溶接の手溶接は”緑”、軟鋼の半自動溶接は”ベージュ系?茶系?”、ステンレス鋼鋼溶接は”空色”の申請書と資格証となっています。 学科の講習は多くの協会で実施されているようですが、実技は有ったり無かったりです。お住まいの○○県(府・都)溶接協会にお尋ねを。常識があるようなお方なら学科講習はパスして専用!テキスト(これも協会で扱うハズです=産報出版から2,365円 名称=JISステンレス鋼溶接受験の手引: JIS Z 3821ステンレス鋼溶接技能者研修テキスト)を求められて備えれば十分に思います。テキストの後半には4択の例題が掲載されています。今のところ日本溶接協会の学科試験に似た!例題です。実技の講習に関しては多くの県では専門学校あるいは国のポリテクセンターで行っているようです。 実技では裏波を保護するバックシールドガスを忘れずに流してください。このことも含めて、溶接機周りで不明なことがありましたら立会員に尋ねて、できれば会場の機器担当者に教えてもらってください。勝手にすすめて実技✕では勿体ないです。外観で不合格となる例で多いのは、角変形が過大=溶接熱歪みで試験板が”V”字のようにバンザイ形になる・目違い=横から見て2枚の板の開先部分がズレてしまう(板厚3mmの半分か板厚分ズレると✕)・裏波酸化=バックシールド忘れの黒や灰色の裏ビード です。適正な入熱ならバンザイ変形は避けられますし、試験材の両端の仮付をしっかりすれば目違いは防げます。がんばってください。
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