大手総合商社についてです。銀行とかではちょっと仕事の業績が上がらないと子会社や関連会社に出向とかよくあるパターンですが、…

Question

大手総合商社についてです。銀行とかではちょっと仕事の業績が上がらないと子会社や関連会社に出向とかよくあるパターンですが、商社の場合はそういうのってあるのでしょうか？確かに子会社はいっぱいあると思いますが、周りとか見てても子会社に行くということは一握りな気がします。かといって、仕事できないのにずっと本体に残れるというのもなんかおかしいなと思いまして。実態をお知りの方いかがでしょうか？

Answer 1

総合商社勤務です。
同業の方からすでに回答がついていますので補足を少しだけ。

総合商社の財務諸表をみればわかるのですが、総合商社は単体で稼ぐ会社ではなく連結で稼ぐ会社となっています(=事業投資先からの利益で儲けている会社です)。

総合商社の利益源泉は事業投資先にあるわけですから、子会社や関連会社の企業価値を高めていかなければ商社は儲かりません。
当然、連結先には、一定程度優秀な人、親会社が求める水準まで組織を作ることのできる人を送るわけです。現地の人からご指名されて行くこともあります。
利益源泉である事投先のために働くのは当たり前の話で、出向もその一環です。
本人の経験値を上げるため、出向しても基本的には数年で一旦本店に戻されて、また他の事投先へ出向をすることになります(本人がずっとその事投先にいたいと希望しても)。

そのような認識がありますから、総合商社では出向に対してネガティブイメージを持つ人は少ないです（そのような例が皆無とは言いませんが)。
一般的には質問者さんがご記載の通り「仕事ができないのにずっと本体に残れるというのもなんかおかしい」という認識であることは理解できるのですが、我々の感覚では「仕事ができない人間はとても事業会社に送るわけにはいかない」という感覚の人が多いです。出向者は商社経営上、責任重大なミッションを持っています。
また、転籍という意味では、俗に言う天下りはありますが、本人の希望も勘案されますし、無能を飛ばすという感覚ではありません(本店の役員になる道が絶たれたという意味ではネガティブな側面もあるにはありますが)。

Answer 2

回答者は総合商社OBです。

本体に存在した営業部自体が子会社することもあります。
しかも他商社の子会社とも合体する。

総合商社自体の人数が減少していますね。こういうこともあるのです。

参考まで
１１１） SMB建材を参考に。 Sは住友商事、Mは三井物産、Bは丸紅
この三社の建材部門が子会社化して、統合されています。
https://www.smb-kenzai.com/company/companydata.html

２２２）商社食品部門が食品専門商社となり、しかもその会社の与信管理だけを
行う会社があるようですね。
https://jp.indeed.com/%E6%9D%B1%E8%A8%BC%E4%B8%80%E9%83%A8%E4%B8%8A%E5%A0%B4-%E7%B7%8F%E5%90%88%E5%95%86%E7%A4%BE%E9%96%A2%E9%80%A3%E3%81%AE%E6%B1%82%E4%BA%BA%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E6%B8%AF%E5%8C%BA-%E6%96%B0%E6%A9%8B?vjk=ed8f9cf1756d2703

結論として、屋上屋を重ねるような子会社ではなく、機能を本体から分社するような組織変化が見られます。総合商社の売上の大小もこういうことにも絡んでいます。

Answer 3

財閥系総合商社に勤務しています。

総合商社では20代から出向を繰り返して経営人材としての経験を積んでいきますので、出向は普通の事です。逆に出向させられないのは人間的に問題があるタイプです。社長や役員も出向経験あるのが普通です。

一方で銀行の場合は、出向＝転籍と言われ、出世レースから脱落した人から順に、40代のうちから転籍すると聞いたことがあります。当然、転籍すれば待遇は転籍した先の企業のものになりますので、場合によっては大幅な年収ダウンもあります。

総合商社の話に戻りますが、基本的はどんなに仕事が出来なくても定年まで勤めることが可能です。年収2000万円以上の窓際族が本社にはゴロゴロいます。
仕事が出来てそこそこ出世していれば、50代中盤から子会社に社長や役員として天下ることが可能です。この場合は出向転籍となりますが、むしろ勝ち組と言えます。

Answer 4

子会社にいるのは半数が本体からの出向者なんてザラです
その人の査定にもよりますし、その事業部自体が切り離されて子会社化したり、その商売が子会社に譲渡されるのに伴って出向する場合もあり、運とも言えます
出向しても、その部門の本体に戻って出世することもあるし、能力が無ければ子会社の部長くらいで終わることもあります
また、中途でキャリア採用などでもそこそこ出世したりするので、銀行などの金融よりは柔軟性があります