「国際警察官」というのはいません。 テロのような国際犯罪も、基本的には「発生国」「犯罪者の滞在国」「犯罪者の出身国」等の警察が、国内ルールに従って捜査・逮捕を行います。国際的な犯罪や、逃亡犯罪者の手配などは、ICPOという組織が各国の連携をサポートしますが、ここは警察官連携の仲介をする「お役所」であって、捜査・逮捕の権限をもった「警察官」はいません。 また、国際的な犯罪を扱う警察内の部署として、日本では警視庁はじめ各警察署に「外事課」が置かれ、他の捜査課などと協力しながら、外国人犯罪や国際テロリズム、外国の諜報機関の活動、戦略物資の不正輸出、日本人の国外犯罪などの事案について捜査を行っています。これはあくまでも国内法に基づき、日本に関連する部分を調べる、ということであって、グローバルに活躍するような「国際警察官」ということではありません。 一般に、国際的な事件については協力体制を敷くことはあっても、複数の国の警察官が一同に会して捜査にあたる、ということはありません。したがって、「国際警察官」は存在しません。
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