航海士の方に質問です。航海士のやりがいや辛いことなど、どのようなことでもよいので教えてください。

Question

航海士の方に質問です。航海士のやりがいや辛いことなど、どのようなことでもよいので教えてください。

Answer 1

航海士をしていた者です。

大変良いご質問ですね！

それぞれ挙げて行きたいと思いますので、ぜひ参考にされてください。

〇長期間の拘束・制限がある事

→多くの船・会社は、1度乗船すると数週間〜数ヶ月はずっと、船の上・海の上で仕事をしなくてはなりません。

仕事だけでなく、洗濯、入浴、食事、睡眠など日々の生活も、船の中でしなくてはなりません。

また、買い物や趣味・娯楽をやりたくても、船の上ではなかなか制限されていて自由には出来ませんよね…。

そうした生活が数週間〜数ヶ月続きますから、まずはそこか一番のネックになるでしょう。

また、嫌な事があったり、辛い事があったりした時、逃げる事が出来ません。

陸の仕事なら、毎日帰宅して家で過ごす時間がありますが、船員にはそんな機会がありません。

逃げたくても周りは海です。海に飛び込む以外、逃げ道はありません。

〇通勤が無い事

→船員の仕事は、基本的には通勤がありません。先ほど上記で申し上げたとおり、生活も職場でこなしますから、通勤がないわけですね〜！

それを利点に思う人は多く居ます。

通勤・帰宅ラッシュにストレスを抱える事がありませんし、毎日毎日交通費が発生する事もありませんしね！

〇生活費・食費などが必要ない事

→船員は、船に乗っている間は、生活費が一切要りません。

電気代、ガス代、食費などは１円も給与から減額される事がありません。ここは大きな魅力と言えるでしょう。

船の食事も、コックさんが乗っている船であれば、調理師の資格を持った人が、毎日１日3~4食、バランスの良い、美味しい食事を作ってくれますしね！

〇給与が比較的高いこと

→上述したとおり、陸の仕事と違って、船員は特殊な労働環境にありますよね？？従って、そういった特殊な制限・拘束がある分給与も高いです。

会社によって大きく差はありますが、だいたい月25~30万ほどは貰える事になります。

それ以上のケースもあります。

それで居ながら、生活費も要らないので、こんなに最高な事は無いですよね！

〇綺麗な景色が見れたり、色んな場所へ行けること

→船に乗って24時間、仕事をしていると
朝は綺麗な朝日が見れたり、
日中は綺麗な青空、
夕方は綺麗な夕日、
夜は綺麗な星空、

など綺麗な景色がたくさん見れます。

私は特に写真が趣味でしたので、よく船にカメラを持っていき、少し空き時間がある時に写真撮影をしていました。

また、色んな寄港地へ寄港しますので、様々な場所で上陸したり、景色を見たりする事が出来ます。

そこも魅力ですよね！

その他、船員でしか経験できない事は、沢山あります。

そういう意味ではロマンもたくさんある仕事かもしれません。

〇船から降りれば長期休暇！

→長期間の乗船が終わり、船から降りた頃には、沢山のお金が入っています。

そして沢山の休みもあります。

たとえば、1ヶ月も休暇があったりします。

こうした船員特有の休暇を過ごせるのも、船員の魅力と言えるでしょう。

長期休暇を利用して海外旅行に行ったりする船員さんも居ますしね！

大人になっても、夏休み気分を味わえるのは、世の中で、おそらく、この仕事だけでしょう。

まぁその分、数ヶ月も船の中、海の上で拘束される仕事でもある訳ですから。

その他、ご質問やご相談などありましたら、いつなん時でも、お待ちしております。