文系のことで説明します。 前提として、研究者として大学教員になるということで進めます。いわゆる実務家教員や、人寄せパンダ的な有名人の客員教授等は、本筋ではないと思いますし、よく知りませんのでここでは除きます。その上であえて言うと、大学教員を目指すのではなく研究者として大成を目指す過程で、研究所や教育機関に属すことになり、結果として大学教授になると考えるべきかと思います。 とはいえ、研究者として良い環境を得て研究して行くには、大学教員を目指すということにもなりますし、そもそも他に職が限られますから、大学教員を目指すということになるとは思います。 そのためには、公募、または研究者として業績を上げて一本釣りされる必要があります(現在はどんどん公募が増えていますので、これからの若い人は当然公募を目指すべきです)。 現在は、文系でも博士号は必要です。20年前までは博士号は必要がないというよりも、文系では若い者は持っていませんでした(ほとんどが博士課程単位取得終了でした)。しかし、大学院重点化以降、文系も博士課程で実際に博士学位を取るのが当たり前になり、若手は(中堅どころ以上も論文博士などを取り)大部分が学位を持つようになりました。ほとんどの公募では、ほぼ「博士号またはそれに準ずる」となっていますが、博士学位をもっていない者が持っている者を押しのけることはほぼありません(複数の委員で審議する際に、非常によほどのことでないと学位なしは通りません)。ですから、まずは大学院に進み、学位を取ることです。 次に、単に学位を持っていても、それだけでは公募に通りません。 業績を多数持っている必要があります。文系の場合は、まず著作(単著)です。博士論文を著作にするのが普通です。次に、査読論文(その分野で名が通った学術誌へ。間違っても一般誌に書いたものを業績としないように)、昨今はやはり横文字の論文が好まれます。分野によって違うとおもいますが、一般的に言って著名な学術雑誌に掲載された論文が5本程度(目安として博士課程進学後から年1本程度)は最低必要と思います。 さらに、院にいる頃から学会発表を多数おこなっておく必要があります。毎年1・2回は学会発表をしていて当たり前かと思います。 以上が、(分野によって違うでしょうけども)最低ラインと言ったところで、業績は論文数や著作が多いほど(数十も積み上げている応募者もいると思います)いいですし、他に学会表彰、科研費獲得歴(学振などで)、教育・研究歴(非常勤講師や任期付助教、研究員などの履歴)もあればよりよい(同程度の業績の応募者で争う場合などプラスになる)です。 また、公募の条件、とくに分野や、講義予定科目に合致した業績(この場合は査読に関わらず)や活動歴があるといいです。あと、学会での評判なども最後に効いたりするので、学会活動や良好な人間関係もあった方がいいかもしれません(なお、コネは今はあまり関係ないです。顔が広ければ公募の情報は入るけど、特定のコネで決まることは極めて少ないと思います)。 以上、院に進むこと、研究を重ね業績を上げることが最も重要で、博士論文を書く頃には、特定分野では第一人者になっているくらいが望まれます。ぜひ、良い研究をなさってください。好きな研究をするのが一番です。
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逆説的ですが、大学教授になることが夢の人は、教授にはなれません。大学教授とは研究者のキャリアのほぼ終着点です。研究したい人が最終的になるものです。
理系の話です。 まず大学を卒業する。(4年) ↓ 大学院修士課程を修了する(2年) ↓ 大学院博士課程を修了する(3年以上) ↓ 多くは、ポストドクターとして大学に残り、実績(論文)を書く(2~4年くらい) ↓ どこかの大学の任期付き教員募集に応募し、採用される(任期5年) ↓ 運が良ければ、その大学もしくは他大学の空きポストに応募し、その大学の准教授として採用される(5年~10年くらい)。 ↓ 運が良ければ、教授のポストに空きができ、そこへ推薦されて教授になる。 18歳で大学に入れば、運が良ければ40代後半から教授になれることもありますが、運が悪ければ、最後までなれない可能性もありえます。特に私大では、ポストの空きがなかなかできません。どうしてもなりたければ、大学から国公立へ行く必要があります。
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