対人能力、あとは謙虚さ、でしょうか。 よく勘違いする人が多いですが、出版業界では作家など全然偉くありません。 「偉いのは編集者、出版社」 です。 どんな良い文章を書いてもそれを本にしてくれて流通さえてくれる人がいないとただの自己満足、自己出版になるいます。 書いた文章を形にして出してくれるのが編集者、出版社なのです。 そして、売り上げを印税として作家に支払ってくれるのも出版社。 担当の編集者と仲良くできる能力が必要でしょう。 編集者がやる気さえ出してくれれば、広告もバンバン出してくれてアピールしてくれますしアイデアを出す協力もしてくれますし編集会議でも頑張ってプッシュしてくれますし、必要なら人員を集めたり取材のためにアポを取ってくれたりしますし、さらにはTV業界などに懸命に売り込んでくれたりします。 作家は売れていない間は傲慢だと編集者は何もしてくれません。 「俺様は作家様だから」「すばらしいものを書いているから誰もが認めてくれるはず」などと考えていると、編集者は「じゃあ勝手にやれば?」となります。 作家が書いた文章を編集者が本にして売り込んでくれるのです。いわば大切なパートナー。 そんな編集者が作家に一目置いてくれるようになるのは、100万部位売れたり権威ある賞を取ったりしてからです。いや、いわゆる権威ある文学賞でも「編集者が売り込む」のですよ。賞は作家一人で取るのではなく編集者との共同作業で取るのです。 文学賞などでは作家だけにスポットライトが当たりますが、実は編集者も「グランプリエディター」として出版業界でひそかに脚光を浴びます。 よく、すごく面白い本なのに全然売れていない、とかつまらないのに何故か売れている本ってありますよね。全て編集者次第なのです。 作家など質問のとおりゴロゴロいます。全然偉くなんかありません。偉いとしたらそれは売れてから。それまで腰を低くしていられる謙虚さも重要です。 編集者は出版社に勤めるサラリーマンですので会社の人事異動で変わったりします。それでも、どんな編集者とでも仲良く付き合い、編集者のやる気を出させ売り込んでくれるようにする能力が必要でしょう。
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