私立中学・高校の教員採用について。 教員志望の24歳男です。 教員免許は中学一種（社会）、高校一種（地理歴史・公…

Question

私立中学・高校の教員採用について。

教員志望の24歳男です。
教員免許は中学一種（社会）、高校一種（地理歴史・公民）を取得しています。去年東京都公立学校教員採用試験を受験し、１次不合格でした。
今年は公立だけでなく私学の教員採用も視野に入れており、８月の私学教員適正検査を受検予定です。

そこで思ったのですが、私学の教員採用は適正検査でA・B・C・Dの判定がなされると知りましたが、やはり公立学校教員採用試験に合格できる程度の学力がなければいけないでしょうか？公立学校採用試験に落ちて私立学校に採用されるパターンもあるのでしょうか？

Answer 1

１．やはり公立学校教員採用試験に合格できる程度の学力がなければいけないでしょうか？

これはYESでもありNOでもあります。

私学適性検査というのは、合否を出すのではなくて、受験生の各分野（＝専門・教職）の現在（受験時）の学力をA～Dで判定しているだけで、それをどのように判断するかは、個々の私学次第です。

で、私立の、特に5教科（国・英・数・地歴公民・物化地生）の場合は最初から学歴フィルターをかけている学校がかなりあります。

そうすると、あまり知られていない大学の学生のA判定と「有名大学」の学生のC判定をどう判断し、どちらに声をかけるかはその私学の判断によるということになります。

非常にシビアな言い方をすれば、必死に勉強してA判定を取った無名大学の学生よりも、採用試験の勉強はロクにしていないけれども「地頭」や基本的な学力があると思われるC判定の旧帝学生を取るという判断だってあります。私学は企業ですから、その辺は自由なのです。

特に教職教養なんてのは、一夜漬けがいくらでも効きますから、高校なんかですとC判定でもほとんど問題ない場合もあります。

また、ある私学関係者に直接聞いたのですが、「うちくらいのレベルの高校だとガリ勉のAよりBくらいの方が良い」とのこと。つまり、公立学校とは異なる判断規準も実際に存在するということです。

２．公立学校採用試験に落ちて私立学校に採用されるパターンもあるのでしょうか？

上記のことから分かる通り、いくらでもあります。特に20年くらい前までは、「公立に落ちたから私学」という学生はかなり多かったので、そうした事例はいくらでもありました。