研修医と労働基準法について 研修医に限らず医師はかなりの激務であり、労働基準法に則して勤務していては病院が回らない…

Question

研修医と労働基準法について

研修医に限らず医師はかなりの激務であり、労働基準法に則して勤務していては病院が回らないということをよく聞きます。
この場合、病院はどのような建前で労働基準法の網の目をかいくぐっているのでしょうか？
例えが悪いかとも思いますが、パチンコ屋の三点式や、風俗の公衆浴場での自由恋愛のような法の抜け道のようがあれば知りたいです。

病院の労働基準法違反自体を非難している訳ではないことを汲み取って頂けたら幸いです。
悲しい話ですが、医師が労働基準法を遵守していては、とても日本の医療をカバーすることはできませんからね。

Answer 1

いろんな方法がありますよ

まず昔は「研修医は仕事をしているんではない勉強のために自主的にやっているんだ」とい強引な手法をとりました。医師の世界はギルドせいであり、最下層である研修医にはこうした強硬姿勢に対する拒否権が基本ありません。給料のでる正規の当直医にたいして（これもまぁ違法だったりするんですが）まったく給与の出ない「副直
」などと言うものを作り、研修医を強制的に配置しても平気であった違法な労働がまかり通っていました。これは海外からくる技能実習生を同様に扱ってきたのと酷似しています。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002ag3s-att/2r9852000002ag9v.pdf

現在では研修医は労働者であるという認識が出来上がっていますから、明らかに労働基準法を逸脱する管理は認められていません（その点いまの研修医は恵まれています）が、たとえば完全なる夜勤（昨年ブラジル人宣狂師で話題になった事件もありますね）にもかかわらず、夜勤ではなく「当直（＝宿直）」扱いとして給与も些少しかはらわず労働時間としても組み込まないやりかたは研修医のみならず一般医師相手にも横行しています。これは表向きには宿直と言って電話番程度の仕事で寝られるから労働ではないという扱いにして嘘八百並べ立てているんです。そのため事件化した場合は精査されてきちんと労働にカウントされるため賠償する必要がありますが、この賠償にも時効がありその時効待ちで逃れているという反社会っぷりです。さらに裁量労働というものを取り入れており、簡単に言うとあらかじめ「みなし残業時間」というものを作って支払いを固定して置き、その時間内に仕事ができるはずだからタイムカードは切らせない（ほかのコメディカルはタイムカードがあっても医者にはない）という方法をとる場合があります。この場合は労働時間をそもそも測っておらず、その時間に終えないのは医者の個人の勝手であるという論理ですが、夜間早朝呼ばれても当然応じさせるので完全なる脱法行為です。

まだまだありますが聞きたいですか？
疲れたので一旦書き終えますｗ

Answer 2

病院だけでなく、国自体が医師の労働環境を守るつもりがありません。
医師に対しての人権蹂躙は、国としてあえて見過ごしていますから、'違反'にもならなかったりするのです。

例えば「当直業務」
国は「当直業務」を労働時間ではない待機時間と判断しています。
待機時間は、労働とみなさなくても良いんですって。

ガードマンは仮眠を取っていても、もちろん労働時間と換算されます。
でも医師は当直に従事し、実際には働いていても（働いているに決まっているが）、ただちに労働とは見なさない。

更に「応召義務」
医師は診療を求められたら断ってはならない義務を持つとされています。
専門外や、診療時間外であること、費用を払わないことも断る理由にはなりません。
これは憲法で認められている「奴隷労働の禁止」に対しての違反です。
医者には働きたくなくても、働かなければ法律違反となるのです。

これらが「医師」と言う職業が、現代日本で「奴隷」と称されている理由です。
奴隷からの人権を剥奪は、国を挙げてのことですから、個人としてはあがらい難いですね。

Answer 3

うん、医師が、も少し真っ当な社会常識をもっておれば、病院の健全運営も可能だし、社会保険の赤字なんぞも生まれんかったやろ･･･(-｡-)y

Answer 4

30代の時、勤めた病院の事務長に
「先生の場合、労働基準法は関係ありませんから」
とはっきり言われたことがあります。

労働基準監督署が一つの病院の違反を挙げたら
全部、挙げなければいけなくなり、そんなことは
不可能なので黙認されているのが現状ですね。

それでも医師数が多い病院なら、完全不眠の救急当直
の翌日は、とくに予定がなければ半ドンで帰って良い、
などのシステムは存在しますけど。

一方、私は、救急はないが慢性期病院で常勤医が2名
だった時には隔週で土、日連直・月曜通常勤務、平日は
非常勤医師の当直応援はあるが、それでも平日当直が
ゼロにはならず、ある週は1週間7日のうち5日当直
したこともありました。
こうなると病院に住んでいる感覚になったのを覚えて
います。