理系院生で、今年から就活がはじまります。 電機、精密業界で働きたいと考えておりますが、 それぞれの業界の将来性につい…

Question

理系院生で、今年から就活がはじまります。
電機、精密業界で働きたいと考えておりますが、
それぞれの業界の将来性について意見が聞きたいです。質問なのですが、特に世界市場における、複写機の将来性、
白物家電の将来性についてどう思いますか？

前者は世界的にも日系メーカーのシェアが高く、参入障壁は高いですが、これからは紙に出力しないペーパーレス化の洗礼を受けると思われます。
また後者は国内では日系メーカーが強く、世界的に見れば成長産業なのかもしれませんが、
世界的には中韓企業が席巻しており、これからも熾烈なコスト競争が待っていると思います。

これらの日本のメーカーは今後どうなるのでしょうか？
もちろん、将来のことなんてわからないですし、そう結論付けることは簡単なのですが、
皆さんの個人的な意見を伺いたいです。

ちなみに複写機メーカーとは、キヤノン、富士ゼロックス、リコー、コニカミノルタなど、
家電メーカーというのは、パナソニック、三菱電機、日立、シャープなど、
中韓企業とは、サムスン、LG、ハイアールなどです。

Answer 1

パナソニック、三菱電機、日立製作所が家庭用電気製品メーカーであるという認識をお持ちであれば、各社のHPを確認して頂いて、各社の事業領域を再認識されたほうが、就活においてはプラスになると思います。シャープは家電メーカーと呼んでもよいかと。

日立製作所 売上高に占める家電の割合 7％
パナソニック 同 22％
三菱電機 同 19％
シャープ 同 33％

白物家電の将来性
家電生産の中心地は、アメリカ→日本→中国・韓国と移ってきましたので、今後は中国・韓国→東南アジア→中東・アフリカと移っていくことが予想されます。
日本やアメリカが家電生産の中心地へと返り咲くことはおそらくないと思います。

しかし、ファブレスで開発だけを行い、製造を新興国に投げ、ニッチ戦略で国際的に一定の存在感を出すということは可能だとおもいます。一方、多くの人が使う大衆家電では、日本企業が日の目を見ることは二度とないでしょう。

もちろん、国内向け生産は細々と続けるでしょうが、それはどちらかというと宣伝費のようなものです。日立っていう会社があるんだよ！みんな知ってね！その程度の存在です。本気で家電事業に携わりたいなら、新興国企業への就職も視野にいれなければいけないかもしれませんね。

複写機の将来性
おっしゃる通り、この業界に明るい未来はないと思います。今は全社好業績なこの業界ですが、将来的には富士フイルムとコダックのように明暗が分かれていると思います。
じゃあ就職しないほうが良いのかと言えば、違います。未来の富士フイルムを作るのは、あなたですから。先細りだと思う業界でも、飛び込んで、培ってきた技術を生かして新たなビジネスを始められれば、大きく会社を成長させることができるかもしれません。その担い手は、あなたですから。

なんか白物家電の時と言ってることが違うじゃないかと思われるかもしれませんが、
白物家電は、業界の規模は変わらず、担い手が移っていくよという話。
複写機は、業界自体が衰退していくよという話。
ですから、話が違うのは当然です。

Answer 2

素人目の意見で申し訳ございませんが、商売を営んでいる人間の意見として、参考にして頂ければと思います。

まず複写機メーカーの未来は明るくはありません。
複写機自体の需要が減るからです。需要が減っていく製品を製造・販売する企業は激しい競合が予想されます。
カメラ業界やオーディオ業界と同じだと思って下さい。他の製品に鞍替え出来た企業しか残れません。

次に家電メーカーですが、こちらも製品自体の需要は底を着いています。AI搭載型家電や全く新しい家電の需要は増えるでしょうが、既存の物の買換え需要はそれほど多いと思えません。
そうなると技術力＝開発力の勝負になるでしょうね。
そういう意味では日本のメーカーには技術力があります。問題は経営陣の資質だけでしょ。
ハイアールは三洋電機の技術者を抱えて成長した感じですよね。経営戦略を感じます。

中韓の企業の殆どは模倣品だけで大きくなっただけに感じます。開発力は無いに等しいと思いますよ。値段勝負しか出来ませんから、インドネシア・タイ等の企業が台頭して来れば状況は悪くなります。実際にサムスンの市場は殆ど中国企業に食われたでしょ。

Answer 3

日本に残っているのはアナログ技術。
現代最先端の複写機でも紙つまりが起きますし、まだまだ技術革新の余地ありとおもっています。そして、日本製品以上のものがない、という状況は今後も続くと思います。

白物家電はインバータエアコンを新興国でも解発できるようになってからローテクのようになりましたが、今後スマートハウスでまた活気のある市場になりそうな気配。
そのスマートハウスに使われる通信技術などは中韓のほうが日本より技術者が多くなっているかもしれませんが、アイディア、ソフト面では日本らしさを出せるかも。

電子産業では20代半ばで就職して定年まで一つの分野の技術で食べていくのは難しくなりましたね。

Answer 4

様々な切り口、展望があり得るでしょう。

給与や福利厚生の充実。
電気工学の専門知識が発揮出来る。
会社の将来性。
マクロ経済規模の動向。
業種及び機種の可能性。
など思い付いた物の羅列ですが、先の事は分かりません。

貴方の年代では名前すら知らないかも知れませんが、中堅コピーメーカーだった三田工業が２０年近く前に突然倒産しました。
そもそもが同族企業による放漫経営やデジタル化への取組の遅れから粉飾決算という犯罪行為に手を染めた挙げ句の倒産でした。
犯罪行為はともかくとして、会社の将来性を見極める事など誰にも出来る筈がありません。もし出来るならば株式投資で莫大な利益を生み続ける事になるでしょう。

能書きが長くなりましたが、様々な評価基準や選択肢がある中で最も重要視するべきは貴方が感じる魅力です。シンパシーです。
とは言え、志望に落ちて入社した部門で思わぬ展開になる事はよく聞く話です。専門外の研究をさせられ転職に悩む中、難問にぶち当たり研究に没頭するようになったという話や、パートナーとの出逢いなど様々です。正にドラマが待ち構えているのが人生なのです。

貴方が魅力を感じる会社の業績や将来性、福利厚生など分かる限り調べた上で、納得出来る会社を選ぶ以外ありません。

後悔しない為には正しい情報が不可欠です。
情報は誰が言ったかが最も重要です。
信憑性の問題なのです。最も信憑性の低いネタ元がネットであり知恵袋です。どこの誰が何の目的で発信しているのかが全くわからないからです。そもそもが人を騙して喜ぶ輩もいるでしょう。

貴方の人生に直結しかねない重要な問題です。絶対に間違いがあってはなりません。
知恵袋ではなく、真面目に調べる努力をするべきです。知恵袋で片付けるような話ではありません。

ご健闘を祈ります。