解決済み
4年生の薬学部を卒業すると、薬の研究員になる人が多いと思うのですが、薬の研究員は、薬剤師の国家資格を取ったほうが、就職に有利なのでしょうか?
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いくつかに分けて回答していきたいと思います。 (1) まず、薬学部の4年制学科 (創薬学科、薬科学科などの名称) の学部を「卒業しただけ」の学歴で、研究員になるのは無理です。 「可能性皆無などと決めつけるのは言い過ぎだ」というならば、 可能性は、0.0000000001%程度です、とでも表現を変えますが。 もしも「私は、学部卒だけれども、研究員になった。大学院になど行っていない」という人がいたら、 ・すでに定年退職して数年経過した人 ・本人は研究員と称しているが、実際には、研究補助員・研究補助職・実験助手などの人 でしょう。 (2) 薬の研究員になりたいのなら、4年制の学部・学科 (薬学部の創薬学科、工学部化学科、工学部生物工学科、理学部化学科、理学部生物学科、農学部生命科学科など、あくさんありますが) を卒業した後、大学院進学するのは常識です。 大学院のうちの博士前期課程 (修士課程ともいう。2年間) に進学することは、『最低ライン』です。 しつこいようですが、『最低ライン』ですから、 「大学院進学したのだから、高い確率で研究員になれる」というのは間違いです。 (3) 同じ6年間の修学期間ということで比較するなら、 薬学部の4年制の学部・学科を卒業 + 博士前期課程修了 > 薬学部の6年制学科を卒業しただけ くらいの関係は成立します。 なお、就職活動において、薬剤師免許があるから優遇されるとか、有利になる、ということはありません。 (4) 薬学部の4年制学科に入学した人の多くが、(大学院進学という過程を経ることで) 将来的に、薬の研究員になるのだ、と考えておられるなら、それはとんでもない勘違い、大きな誤解です。 あえて言えば、薬学部の4年制学科に入学した学生は、「薬学の知識・技術を活かした様々な職業に就く」可能性が高いというだけです。 入学した学生の大部分が、将来の進路として研究職 (研究員) になれる、という話を誰かから聞いたとすれば、それはとんでもないデマ、誤報です。 (以下は、薬学部がまだ4年制だった頃、いわゆる旧4年制時代 (2005年4月以前) の入学者も含めての話ですが) 【一般論として】 製薬企業や化粧品企業の研究職に就いている「薬学部出身者」は、 ① 東京大・京都大に入学して → 東京大・京都大の大学院に進学 ② 地方旧帝大に入学して → 東京大・京都大の大学院に進学 ③ 地方旧帝大に入学して → 地方旧帝大の大学院に進学 ④ 地方旧帝大に準じるレベル (地方旧帝大の次席に来るレベル) の大学に入学して → 東京大・京都大・地方旧帝大の大学院に進学 ⑤ 地方旧帝大に準じるレベルの大学に入学して → 同大学の大学院に進学 した者が『多数派』ですね。それも『多数派』とされる上記5種でも、その比率は等分ではなく、偏りがあるのが判明するはずです (しっかりと調査をすれば)。 たまに勘違いをしている人がいますが、いわゆる『予備校が作成した偏差値ランキング』などで難関校・上位校とされる大学の出身者が「大手企業の研究職」として就職し、中位校~下位校の出身者が「準大手企業や中小企業の研究職」として就職するわけではないのです。 準大手企業や中小企業であっても、その企業に「研究職」として採用されることは【大難事・大難関】なのです。
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4年制の学部卒では、研究員は無理です。最低大学院修士は必須です。 薬会社や薬関連機関に行くにあたって、薬剤師の免許は全然関係ありません。 あくまで、研究者としての実績や素質、能力です。
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