キャリアコンサルタントを目指すうえでの資格は？

Question

キャリアコンサルタントを目指すうえでの資格は？私の妻の話しになりますが、若者の就職支援や将来の夢の具体化の手伝いをしたいと思っています。
その上で、キャリアカウンセラー（キャリアコンサルティング）の資格を取りたいと思って色々調べています。

【質問】
これから資格を取るとして、どんな資格があるでしょうか？
（今は別の仕事に従事しており、数年後の転職を考えています）

【背景】
今は、厚生労働省が主体となり、職業能力検定の検定団体を指定していることを知りました。
これらには１０団体が指定されており、その中で、最多のキャリアカウンセラーを抱えているのがＪＣＤＡだというのも知りました。

ただ、最近の厚生労働省の動きを見ていると、キャリアカウンセラーの質のばらつきを問題視しており、統一の国家資格を計画していることも知りました（今年度の試験実施予定）。

乱立している国家以外の１０資格のうち、どれを選べば良いのか？
それとも、これから作られることが決定している国家資格を選択したほうがいいのか？
それを悩んでいます。

なお、キャリアカウンセラーとしての活躍の場は、高校や大学を想定しています。
（企業や就職紹介業務は、今は視野に入れていません。将来はわからないですが。。。）

Answer 1

厚生労働省が国家資格化を目指す背景には、ファイナンシャルプランナーという資格の、
「技能士」化が軌道に乗ったことが大きいです（以下、「FP」と称します）。

FP資格の技能士化については、認定団体は二つだけで乱立状態ではなかったですが、
守秘義務面など資格者各々への資質の自覚を求める意味合いが大きく、
結果としてこのモデルケースの成功で、今回の「キャリア～資格」の技能士化につながったのでしょう。
何よりこちらはFPと違い、そもそも厚生労働省が推進・旗振り役だったわけでもありますので。

で、実際の実行面ですが、FPでは二団体が別々の試験を実施して、
いずれの合格者にも「FP技能士資格」（合格すれば一生モノです）を即座に授与する方式としましたが、
「キャリア～技能士」にも、この方式が踏襲されるに違いないです。

つまり、どこの試験団体を経ても「キャリア～技能士」資格はとれることになりますので、
焦点は、いま現在の10の指定団体が一律に厚生労働省から試験実施機関の認定を受けるかどうか、
だと思います。
http://profile.allabout.co.jp/pf/mih-career/column/detail/20572

ですので、質問者さんは試験を実施できる指定団体をあれこれ選別される努力より、
いち早く合格後のビジョンを構築なさって活躍の場をイメージされていくことが重要と思います。

お題目は資格者スキルの拮抗・均等化ですが、これはしょせんお題目で、
国家資格化されても各々の実務スキルがばらつくことは必然で、
それを試験実施団体ごとのレベル差に求めたところで根本解決は難しいですから、そういうことには振り回されず、
必要なのはあくまで、一個人が能力評価を高めていくためのスキルアップ努力だと思うのです。。。

…ご健闘を☆

【補足的ご参考】
FPの場合、国家資格化の前に既に資格取得していた人には、
ごく簡単な試験・事務手続きと若干の費用とで技能士資格が授与される経過がありました。
「キャリア～技能士」の場合も、既得権が守られることには間違いないです。