弁理士として、企業の知財部で仕事がしたいのか、特許事務所 で仕事がしたいのかによって求められるコミュニケーションの質 は異なるように思います。もっとも、どっちも、コミュニケーション は重要でしょうが・・・。 特許事務所だと、発明の内容をヒアリングするために、仕事上は 大手企業の技術者を相手にすることが多いでしょうが、大学の先 生や、中小企業の社長さん相手にヒアリングすることもあります。 技術者相手の場合は、技術的な話がきちんと理解できて質疑応 答できれば、まあ、大概は大丈夫だと思います。貴殿が現在、技 術者であれば、のちのち弁理士になったとしても技術者の心情も 理解しやすいので、技術さえ理解できていればコミュニケーション でそう苦労することは無いと思います。 しかし、大学の先生や中小企業の社長さんは、技術者よりも良く も悪くも曲者が多いので、結構、コミュニケーションを取るのが大 変だったりします・・・これを楽しいと見るか、苦痛と見るかはその 人次第でしょうが・・・。 あと、知財担当者にも結構曲者がいますね。特許事務所の弁理 士は、知財担当者から見ればいわば業者なので、立場が強いこ とに胡座をかいてあからさまに上から目線の人もしばしばいます が(割合としては1,2割ぐらいかな)、弁理士側から見ればお客 様なので、柳に風と受け流すしたたかさも必要でしょう(笑)。
黙々と書く時間が長く、会話する機会はかなり少ないのは事実ですが、発明者とのやり取りが必ずあります。 会話の機会は少ないものの、仕事の本質に関わるところで会話はかなり重要です。 発明者は多忙ですから教科書のように丁寧に発明を説明しませんし、特許にならないことを長々話したり、間違って説明することもあります。 そして、発明者はお客様です。 そういった場面で、発明者の気分を害さずに、うまく誘導して、発明の要点を導き出すことが非常に重要になります。 発明者は、当然理解しているであろうと思い、前提条件の技術内容を省略することも多いですので、聞きっぱなしでは、上手くいかないことの方が多いです。 それも1時間と言う短い時間で行います。 極端な話、ある程度の仕事が出来れば、営業力の方が評価される側面もあります。 雑談などのトークが上手い人が沢山仕事を取っているシーンもみます。 そして、本来会話が少ない仕事ですので、普通に仕事していると、会話する力の向上も望めません。 そのため、あなたのような人は発明者とのやり取りで苦労する危険性はあります。 発明者は特許になれてない人も多いため、受身のタイプでは、特許化に不要な情報ばかり聞いて時間切れになり、仕事が完成しないのは確実です。 発明者に何度も聞きなおすと嫌がられます。 本で勉強することで適正を判断するよりも、指導教授や先輩から新しい技術的知見を引き出すことが得意かどうかで判断した方がいいです。 専門書にはない新しい内容を浅く広く技術を聞く仕事なので、会話が苦手な人でもできる仕事と思うと苦労すると思いますよ。 わからないから、本で調べる・論文を読むなんてことはできませんからね。 答は発明者、つまり、人の中、にある仕事ですから。 なお、他の質問を見ましたが、弁理士は情報分野だろうが、電機分野だろうが、専攻に関係なくやらされることは多々あります。 自分の専攻分野の仕事はそう都合よく来ませんからね。 特に、化学・バイオは仕事の件数が少ないので、化学やバイオ出身者が案件が多い電機分野のみをやっているケースなんていうのはよく見かけます。 そのため、専攻と違う案件をやらされているということが志望動機でしたら、弁理士ははっきり言ってお勧めしません。 今はまだ一つの分野固定でしょうが、ころころと技術分野が変わって、そのたびに全く知らない分野の説明を受けるのは、結構苦痛だと思いますよ(私は、当初知らないことだらけで冷や汗の連続で、胃が痛い思いしながら発明者に聞きにいって、それでも理解が不十分で自己嫌悪に何度も陥りました)。 もちろん、経験をつんでいけば、慣れてくるところもありますが、それは今の仕事でも同じでしょう。
弁理士業は出願人の法的手続きの代理が仕事になります。 依頼人から代理する業務の内容を伺わなければ、何を代理するのかさっぱり分からない事になり、仕事になりません。 つまり、依頼人とのコミュニケーションは必須です。 多人数とのコミュニケーション能力は求められませんが、片手で数えられる程度の人数が参加するミーティングでの意思疎通が図れる程度にはコミュニケーション能力が求められます。
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