ちょっと長くなりますが、順番に整理しましょう。 幹部自衛官のなかで、医官(医師たる幹部自衛官)と薬剤官(薬剤師たる幹部自衛官)は、別々の存在ですね。 ですから、防衛医大に行くと医官になりますので、薬剤官にはなれませんね。 募集要項を見る限り、どの大学が有利ということはないようですが、これから薬科大学を受験するのであれば、6年制課程の修了が前提ですね。 ポイントは、大学卒業前の6年生の5月に試験があることです。 試験の構成は、教養試験と専門試験です。 専門試験は薬学に関することなので、ある意味、薬剤師の国家試験に向けてきちんと勉強しておけば良いはずです。この点からは薬剤師の現役合格率の高い大学の方が準備が行き届いてよいでしょう。 鬼門は教養試験です。 薬科大学ですから、理数系は大丈夫かと思いますが、教養試験は人文科学や社会科学も浅く広く出題されます。 大学入学後の5年間、理系、かつ専門の勉強に追われた後で、やれ日本史だ、やれ英語だと、高校の勉強を思い出すような出題科目を、おそらく実習等で多忙な薬科大学5年の時から受験準備を始めるということになりますね。 そのためには、逆転の発想で、大学受験の段階で、文系科目についてもある程度基礎を固めておけば良いでしょう。 そうすれば、ある程度忘れていても、すぐに思い出しますから。 その意味では、大学は国公立か、私立でもセンター利用型、かつできるだけ5教科7科目に近いタイプで受験しておくと良いでしょう。 体力については、特に薬務官であれば、体力よりは専門知識のはずです。 下手な体力があるよりは、採用試験で高得点を取れる方がよいですね。 しかし、入隊後の教育訓練や、幹部自衛官としての最低限の義務である体力検定で然るべきレベルを維持できる、そういう基礎体力は重要でしょう。 入隊後、体力検定で3000m走が不可欠ですから、入隊までに3000mをきちんと走れるようにしておけば、まずは大丈夫でしょう。 以上から、まとめると次のようになります。 ①大学は、できればセンター試験5教科7科目に近い科目が必要な、基本的には国公立大学を目指す ②その中で、受験の難易度として同じならば、できるだけ薬剤師の国家試験の現役合格率が高い学校を選ぶ ③体力的には、入隊時までに3000mは走れるようにしておく ということで良いかと思います。 →薬剤科幹部候補生募集要項 http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/pdf/y/25sikayakukanbuyoukou.pdf
一番いい選択は、防衛医科大学校に入学することです。 卒業すれば自動的に幹部任官し、医療関係の職域に就くことができます。 しかし、4大を卒業して一般幹部候補生となれば、職種振り分けの際に希望外の職域の幹部になる可能性が少なからずあります。 本当にその道一本で考えるなら、間違いなく防衛医科大学です。 因みに、医大を出てから防衛技官採用という手もあります。 異常に狭き門になりますが、可能性が無いわけではありません。 このように考えていくと、やはり防衛医科大学が一番でしょうね。 ご参考まで。 防衛医大 http://www.ndmc.ac.jp/ 募集案内 http://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/recruit/04.html
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