解決済み
測定に使う、「Vブロック」ですが校正の対象でしょうか?TSの審査で指摘されて、是正処置が「Vブロックの社内校正を行い管理する」ということになり、あわてて社内の在庫調査からはじめています。そのむねを話しながら在庫を調べていてふと思ったのですが・・・ Vブロックは、あくまで測定に使う道具なので個々の校正管理は必要ないのではないか?と思えてきました。 今回の指摘は、 ”VブロックのV面にパイプ状の外径・内径の丸い製品を乗せてv面に乗せた外形を回しながら、固定したテコ式ダイアルゲージを内径面に当てて同軸を検査する” このときに外径に接しているV面の色が少し変わっており(少し磨耗はしている) 「平面度が出ていません。管理はどうされていますか?」 ということで 「測定治具のV受台が管理されていなかった」 という指摘でした。 それで、”Vブロックの校正を行い管理する” という内容で是正処置にしようとしています。 私的には、 ”測定治具のV面は大事な為、測定治具のV面は管理する。ただし検査室などで使っているVブロックは測定治に使う道具の為、Vブロック自体で製品を測定していないため、Vブロック単体で校正までの管理は必要ないと思うのですが・・・ ISO9001やTSを取得されている会社の皆さんは、どのような管理をされていますか? また、審査員や審査関係に従事されている方のご意見はどんなでしょうか? よろしくお願いします。
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TS16945のことはよく知らないので、ISO9001認証に限定して回答します。 結論から言うと、校正管理が必要かどうかは、審査員が決めることでもISO規格で決まっていることでもありません。あなたの会社が決めることです。 これを踏まえた上で、以下は参考にしてください。 まず、Vブロックが「測定機器の一部」であるか否かがポイントです。 具体的には、Vブロックの摩耗によってダイヤルゲージの測定結果に違いが生じるかどうかです。生じないのであれば、Vブロックは「測定機器の一部」ではありません。 よって、校正管理の必要はないということになります。 次に、仮にダイヤルゲージの測定結果に違いが生じる場合ですが、ダイヤルゲージの測定結果が次工程以降に与える影響度が問題になります。 ISO9001の7.6には、校正が必要となる前提として「測定値の正当性が保証されなければならない場合には」という文言があります。 つまり、その部署内でおおよその精度を確認するために測定しているだけなら、校正の必要はありません。次工程に回すために工程内検査をする(つまり、次工程に精度を保証する必要がある)場合は、校正が必要になります。 余談ですが、「測定治具のV受台が管理されていなかった」というのは、発見された事象に過ぎず、これ自体は不適合ではありません。「測定治具のV受台が管理されていないために、○○が□□になっている」というのが不適合です。 そんな低レベルで誤った指摘しかできない審査員の言うことをいちいちマトモに受け取っていては、時間がいくらあっても足りません。いっそ、聞き流してはどうでしょうか? その指摘が不適合判定だったのなら、認証機関に異議申し立てをして取り下げさせ、単なる観察事項だったのなら黙殺すればおしまいです。
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