解決済み
建築設備工事の施工管理業務、とは具体的にどのような業務を行うことになるのでしょうか? 詳しく教えていただきたいです。 よろしくお願いします。
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発注者に替わって設計監理をするのが設計士で、設備工事の施工監理をするのが「管工事施工管理技士」・「電気工事施工管理技士」(一級・二級が有ります)です。 >具体的に・・・ と仰って居ますので、出来るだけ現場中心にお伝えします。 私は35年間、建築設備工事の施工管理業務に携わって来ました。 スーパーゼネコンでもゼネコンやサブコンでも業務内容は一緒です。 工事発注者も国・地方自治体、民間企業、個人と様々ですが、発注者が現場に来て施工状況を管理する事は専門的な知識が無いので無理で、業者に一任します。 その費用は発注金額に含まれています。 入札又は営業力若しくはコネックションで、設備工事を受注した設備業者は、請負金額に応じて(私が現役の頃は5千万円以上・以下でした)一級又は二級の「管(電気)工事施工管理技士」(以下「設備工事施工管理技士」に置き換えます)を現場に派遣します。 「設備工事施工管理技士」は施主(工事発注者)と設計者、「建築工事施工管理技士」、電気工事が別発注で有れば「電気工事施工管理技士」その他施主からの直接指名業者の現場担当者と、設計書に基づき施工計画を相談します。 充分に検討した結果を「施工計画書」として施主に提出します。 「施工計画書」には「(工事)施工行程表」、「施工業者一覧表」、「納入業者一覧表」、「資格者一覧表」、「施工図提出計画表」、「安全計画表」、「消火活動計画表」、「諸官庁届出予定表」、「建築主押印予定表」等の他に求められる書類を作成します。 これらの書類は、工事着手前に必要なものと、工事中でも良いものが有ります。 これらの書類作成他に『竣工』の時に作成する書類が「工事完成書」、「工事記録書」、「打合せ記録簿」、「諸官庁届出書(控え)」、「諸官庁検査済書」、「施工図一式」、「完成図一式」、「主要工事業者一覧表」、「納入業者一覧表」、「(工事中)施工写真綴り」、「完成写真綴り」等を期限を切って提出します。 当然工事中には、週間定例会議に出席して、問題点、注意点、要望が有れば発言します。 それらの結果も踏まえて、設計図(とりわけ特記仕様書)に基づき「設備施工図」を作成します。 普通週間定例の時に「施工図」を提出して、設計者を交えて建築その他関連業者と問題が無いか最終確認の上施主又は「設計監理者」から確認印を受領します。 その施工図を自社協力会社(昔風に言うと「下請け業者」)他に建築業者や関連業種に配布します。 「設備工事施工管理技士」は現場の施工状況を日々怠りなく確認します。 現場で問題が生じましたらその対応をします。 その場で解決できなければ、関連業種の管理者(責任者)と協議します。 特に竣工後に確認が難しい埋設や隠ぺい部分は確認と記録写真が重要です。 その合間に諸官庁との打ち合わせが有ります。 特に消防は所轄署の担当者に依り判断が違ってきますので重要です。 他に水道施設管理者(水道局)、下水道局、ガス供給業者(東京ガス)、電気(東京電力)などその地域によって多少の異なろもあるでしょうが、中間検査、竣工検査も「検査願い書」作成と主に受検立会が必要です。 「設備工事施工管理技士」の仕事は「施工管理」だけではなく、「安全管理」、「品質管理」も重要です。 「安全管理」は日々の朝礼時の訓示の他に気が付いた都度ミーティングや安全指導をします。 この安全志向は厳しくて、例え自社の協力業者以外の業種の職人さんが不安全作業をしている時には“声掛け”が必要です。 「安全管理」には環境対策なども含まれますし、近隣対策も建築業種と合わせて行います。 「品質管理」は現場に納入された資材が設計書に合致しているか、基準外で無いか、メーカーと型番が有っている事の確認と、その保管、養生の状態にも責任を負います。 ですから搬入時(納品時)に写真記録を撮って置きます。 以上の事は、新築・建替え・改修各工事に共通です。 「設備工事施工管理技士」は忙しいですが、達成感が何よりの業種です。
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