「トロリ線すくい上げ方式」とは、水平に張架した裸銅線を回転する銅合金製の集電滑車(ホイール)で掬い上げて接触集電する方式です。 各種トロリー方式の説明と図が掲載されたサイトです↓ http://www.crane-club.com/study/crane/transmission.html 「トロリ線すくい上げ方式」は、バネ力で集電シューをトロリー線に押し付けるイヤー式・ダクト式・絶縁トロリー式と違い、裸銅線トロリーの自重のみで集電滑車(ホイール)とトロリー線が接触しているために接触圧力が弱く不安定で、大電流を流して走行すると離線スパークを生じやすく火花を飛散させたりトロリーや集電滑車(ホイール)の表面が溶損したりします。このために走行速度が高いクレーンや電流が大きい大容量のクレーンでは採用されません。 凡その目安ですが、走行速度が高いクレーンではおよそ100アンペア程度、走行速度が低いクレーンでも200アンペア程度以下が「トロリ線すくい上げ方式」を採用する限界です。また、地震や強風を受けると走行路中間に設けた支え碍子や集電滑車(ホイール)からトロリー線が外れて他相トロリーとショートしたり建屋と接触して火災を起こす危険性が高いので、走行路があまり長いクレーンにも採用できません。近年新設されるクレーンでは、少容量でも「トロリ線すくい上げ方式」を採用する例は殆どありません。 最近は小容量から大容量のクレーンまで、接触性能も集電性能も安定していて、保守点検時の感電危険性が低くく安全性が高い絶縁トロリー線方式が主流になっています。
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