消防設備点検資格者についてお尋ねします。

Question

消防設備点検資格者についてお尋ねします。私は１級建築士で、自己所有のアパートを経営し、そのアパートの１室で設計事務所を経営しています。
アパートは、鉄骨３階建て、延床面積約1600㎡、24世帯、2003年築（9年経過）
備え付けの消防設備は、消火器（9本）、非常警報設備（サイレン；6台）、避難器具（2基）です。

【質問①】 消防定期点検のため、防災会社に定期点検を依頼しているのですが、年間4万円（年2回点検）かかっています。
実際のところ、費用はもっと安くできるのでしょうか？相場はどんなものか、わかる方、お教え下さい。

【質問②】 出費を抑えるため考えたのが、「消防設備点検資格者」の資格を自分で取得し、自分で点検して消防署へ報告すればいいじゃん！ということです。
調べたところ、建築士免許があるので受講資格もあり、講習を3日と終了考査で合格率も90％ほどあり、費用も第1種、第2種両方で31,000×2＝62,000円で取れそうです。
資格は取れても、いざ実務となれば、何か計測設備とか必要な設備が要ると思います。
まず、法規的に自分が所有する建物を、自分で点検して報告することは可能なのでしょうか？
もし可能なら、業務を行うのにどんな準備が必要でしょうか？（許認可の書類や上記の消防設備を点検するのに必要な計測機器等を含めて） この道に詳しい方、お教え下さい。

補足

避難器具は、バルコニー床面埋め込みの避難はしごです。
また、消防設備点検を業とするに（まずは自己アパート点検を主で、慣れたら他のアパートも報酬を得てやれればいいかな、と思っています。）、消防署への届出とか必要であればご教授下さい。

Answer 1

１ 消火器９本、非常警報設備６台、避難器具２基で４万円。相場うんぬんより、設備の点検って基本料金が決まっていて、そこに規模により加算されていくもの。なので４万円は妥当だと思います。

２ 消防設備点検資格者１種・２種を持っていれば全ての設備の「点検だけ」は可能です。が、消火器の整備や詰め替え、耐圧性能試験はどうしましょうか？消防設備士乙６類が必要です。非常警報設備は第４類（甲乙あり）、避難器具は第５類（甲乙あり）です。消防に提出する「消防用設備等点検結果報告書」はどうしましょうか？３年に１回の報告義務があります。設備ごとに点検票が必要です。ご覧になれば分かりますが項目が実に細かく分かれています。点検資格者だけ取っても消防設備士の資格がないと、点検だけして後の詰め替えや部品交換、修理は防災会社にお任せするようになります。

Answer 2

相場的には高くはないです。年間いくらってことは保守契約でしょうか？ オンコール対応込みで４万円なら、むしろ安いかもしれませんね。

そもそも法的には「自分で点検・管理する」のが基本で、一定規模を越えるものに関しては「有資格者に行わせろ」となっています。ですから、自分自身が有資格者ならなんの問題もないことになります。
ただ、いくら資格を持っていたとしても、実務経験のない者がいきなり現場に出て仕事できるような、そんな甘いものではないですよ。マトモな防災会社で最低３年はみっちり修行を積まないと無理です。
特にあなたの場合、「述べ床面積１６００㎡のアパートで自火報なし」がなにを意味するのかもわかっていらっしゃらないようですし、ご自分で点検するのはやめたほうが「身の為」、です。