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刑事訴訟法の基本書で迷っています。 法学部の大学二年生です。 春休みの間に刑事訴訟法を勉強しようと思っていますがどの…

刑事訴訟法の基本書で迷っています。 法学部の大学二年生です。 春休みの間に刑事訴訟法を勉強しようと思っていますがどの基本書を使えばいいわかりません(>_<) 候補としては、 池田先生、前田先生の基本書 上口先生の基本書で迷っています。 将来は法曹を目指していますが、やはり実務家の視点で書かれた池田前田がいいのでしょうか? それとも学者さんの基本書のがいいでしょうか? 回答よろしくお願いします!(>_<)

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die********さん

回答(1件)

  • ベストアンサー

    詳述は避けますが、伝聞や訴因の辺りは池田・前田では(学生的にはわかりやすいものの)法科大学院に入ってから混乱する原因になると思います。間違っているわけではないが、行間を読まず、理屈を間違って認識してしまい易いということです。 あと、重要な部分について学会からみるといささか古いことが書いてある箇所が数点ありますが、適宜修正すればいいので些細な問題にすぎません。 そのことを踏まえたうえで池田・前田を使うのであれば良いと思います。 上口先生のものは普通の基本書でいうと行間として省かれているような部分まで丁寧に書いてあるので、理解という点では良い本だとは思います。とくに訴因・伝聞・違法収集証拠・自白法則の辺りは随一といってよい程丁寧に書いてあります。任意捜査・強制捜査の区別の辺りも具体的なケース一覧のようなものが付されているなどの工夫されています。 反面、初学者は息苦しい思いをすることになると思います。 刑法で例えると、 甲はAに対し、殺意をもって刃渡り15センチのコンバットナイフを寝かせて前方から胸部を力いっぱい突き刺し失血死させたという事例があった場合に、 (池田前田)甲は殺意をもってAを刺し死亡させていることから殺人罪が成立する。 (上口)甲は殺意をもってAを刺し死亡させていることから殺人罪が成立する。また、シャツを破いていることはそこだけみると毀物損壊に該当し得るが、これは殺人罪に吸収されるので別途問題となることはない。なぜならば・・・・からである。 と書いてあるような感じです。 理屈としては正しいのだけれど、息苦しいですね。 池田・前田は実務云々と宣伝されていますが、具体的にどのようなケースの場合どうなるのかとかあてはめチック書いていないので、抽象論はなんとなくわかった気になれても、それを実際のケースにあてはめようというときに抽象論をしっかりと使いこなしてその上で評価を判断する力は付きません。 正直池田・前田とアルマは同程度の役割だと考えていいと思います。逆に言うと、池田前田程度のことはすべて暗記しているべき基本的事項であるので、それをさっさと回して身につけるというコンセプトなのであれば池田前田は使いやすいです。 上口はある程度理解のある学生であっても通読は苦しいです。訴因あたりまで読んだころには発狂しそうになると思います。 池前を使うのであれば、これで条文の使い方、抽象論をざっと覚えてしまい、 あとは演習書、たとえば捜査法演習、事例研究刑事法②、刑事訴訟法演習、などの本で演習を行い、具体的に使いこなせるようにする必要があります。 たぶんこの演習の段階で1度は躓くと思います。そういうとき上口や刑事訴訟法の争点、捜査法演習などを読むことになります。 百選と判例集は将来的に必須です。春休みの間に百選・池田前田を1読はしておくといいと思います。分からない個所は上口・刑事訴訟法の争点などを参考にすれば良いです。争点は買う必要はないですが、任意・強制の区別だけは読んでおいた方がいいです。 ほかに、池田前田と同じようなポジションの本としては、白鳥、寺崎、田口、安富などがありますが、 寺崎は学者の書いた予備校本というようなコンセプトの本で、全部の個所について先例、理由、規範を区別して同じ書きっぷりで書いてあるので、受験対策としては有難いです。田口は違法収集証拠排除法則のところが変わっていますのでそこは参考にしない方がいいです。安富はほかの学者が触れてもいないような細かい論点についても言及してあるのでへーそうなんだという感じになれると思います。 あと、基本書は出ておらず、法学教室の連載記事になっていただけですが酒巻匡も秀逸です。法学部ならば図書館の法学教室CDがインストールされたpcで印刷できると思います。これならタダです。 どの基本書を使ったから受かる受からないということは絶対にないので、これらも視野に、通読しやすいと自分が判断したものを使った方がいいですよ。その際は上にあげた数人の基本書も視野に入れてみてください。具体的に1つの項目、たとえば強制採尿令状の種類などとテーマを決めて各基本書を読み比べて自分と一番肌の合うものを選ぶことを真におすすめします。 その方があなたのためになると思います。 予備試験も視野に入っているのであれば、 予備校が予備試験用に刑事訴訟法実務について書いている本を買って読んでいた方が良いです。レックやタックワセミが出しています。具体的にあてはめはどうなるのかというところが書いてあると思ってくれれば良いです。 思いついたことを順に書いていったのでまとまりはないですが、こんな感想です。 基本書は1冊だけ所持して、補完したい個所はほかの基本書などからこれに書き込むというスタイルが将来的に力になります。頑張ってください。

    nak********さん

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