インターンシップ

インターンシップとは

インターンシップとは、学生が社会人になる前に会社で仕事を体験することです。「就業体験」「就労体験」ともいわれます。インターンシップは1日で終わるものから、夏休みや春休みに合わせて1ヵ月ほど行なわれるようなものもあります。体験の内容も異なり、実際の日常業務を体験できるタイプから、セミナータイプまでさまざまです。 インターンシップは、自分の希望する業種や会社を実際に見て知ることや、適性の判断が目的であり、有給のものも、無給のものも存在します。

インターンシップの現状

学生のインターンシップへの参加が定着している海外を参考に、日本でも導入する企業が増えています。これには、少子高齢化の影響で労働人口が減少し、働き方の多様化で従業員が定着しにくいなか、優秀な人材を少しでも多く採用したいという企業のねらいがあります。 インターンシップ中に学生の能力や適性を判断できるのも、企業側のメリットです。インターンシップに参加したうえで入社を希望する学生は、志望動機が強い傾向にあり、離職率の低下につながることが考えられます。

インターンシップの課題

インターンシップの実施には、専任の担当者が必要になることなどから、企業では日常業務に支障をきたす可能性があります。そのため、従業員に対してインターンシップの意義を理解させたうえで、協力してもらうことが必要です。 また、インターンシップで通常業務を体験させる場合は、企業の機密情報に触れることも予想されるため学生と誓約書を取り交わすなど、情報管理体制の整備が大切です。セミナー型のインターンシップであれば、情報漏えいの危険性は減らせますが、学生との交流も減ってしまいます。 インターンシップの目的に合わせて、実施する内容を決めましょう。