DX

DXとは

DXとは「Digital Transformation」の略で、スウェーデンのエリック・ストルターマン教授が提唱した概念です。「IT技術が浸透して、あらゆる面で生活が良い方向に変化すること」を意味します。 わかりやすく表現すると、IT技術を活用して生活を便利にすること、企業にデジタル技術を取り入れて商品や組織をより良く変革し、競争力を高めることです。

DXの現状

日本でDXが進められているのは、経済産業省が2018年に発表した『DXレポート』で、「2025年の崖」問題が指摘されたためです。2025年までに既存システムの刷新ができなかった場合、以下の事態による莫大な経済損失の発生が危惧されています。 ⚫世界でのデジタル競争に敗北する ⚫システムの維持管理費が高額化する ⚫保守運用者の不足でシステムトラブル、データ紛失などのリスクが高まる しかし、2020年に経済産業省が発表した『DXレポート2』の中間取りまとめでは、経済産業省に自己診断結果を提出した企業の95％はDXにまったく取り組んでいないか、取り組み始めたばかりで、多くの企業で対策が進んでいない現状にあります。

DXの課題

DXの課題には、次の項目が挙げられます。 ⚫IT専門知識を持つ人材の不足 ⚫老朽化した現存システム ⚫DX推進の理解が不十分 多くの企業では、システム開発やメンテナンスを外部委託してきたため、必要な人材が社内で育成されませんでした。労働人口の減少もあり、専門知識を持つ人材が確保できない企業も少なくありません。 また、既存の古いシステムは複雑化したものが多く、これらを刷新する必要があります。DX推進には多額の投資が必要になり、多くの企業が抱えている大きな課題です。 さらに、DXを実現するには部署ごとの理解にとどまらず、経営層や社内全体で協力して推進する必要があります。全社員が一丸となってDXを進める意識が大事だといえるでしょう。