解決済み
簿記1級の金融債権譲渡とリコース義務の質問です。 全く理解できず困っています。回答お願い致します。Q,当社は、帳簿価額3,000円のA社に対する金銭債権をB社に3,150円で売却し現金を受け取った。当社は、買戻権をもち、延滞債権を買い戻すリコース義務を負い、また、譲渡負債の回収代行を行うこととした。この取引は、支配が移転するための条件を満たしている。なお計算上端数が生じた場合には、円未満を四捨五入すること。 ①現金収入 時価3,1500円 ②回収サービス業務資産(残余分) 時価100円 ③買戻権(新たな資産) 時価200円 ④リコース義務(新たな負債) 時価△150円 合計 時価 3,300円 A、以下回答の仕訳です 現金3,150 リコース義務 150 買戻権200 金銭債権 3,000 回収サービス業務資産(*2) 91 債権売却益(*1) 291 *1)3150円+200円-150円=3200円(譲渡金額=譲渡部分の時価) 3000円x3200円/(3200円+100円)≒2909円(譲渡原価) 3200円-2909円=291円(売却益) *2)3000円x100円/(3200円+100円)≒91円(残余部分の帳簿価額) ここからが質問です。 Q,②、③、④の意味が全く理解できません。 ので、Aの回答の仕訳も全くちんぷんかんぷんです。 誰か、判りやすくイメージさせて下さい。 よろしくお願い致します。
mmkkzgさん poterongesutoさん ご回答ありがとうございました。 流れが少し見えてきたような気がします。 何度も読み返し理解していきます。 また、何か質問した時は、よろしくお願い致します
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現行制度上の金融資産の消滅の認識は財務構成アプローチであることはご存じではないと思うんですが、それが前提となってこういう仕訳が作られるんですね。 金融資産を構成する財務構成要素に対する支配が他に移転した時に財務構成要素の消滅を認識し、残るものは存続を認識するということです。 要するに金融資産を分解してなくせるものはなくしてなくならないものは新たに他の勘定科目で存続の認識するんだなと思っておけばよろしいかと思います。 そして、この計算例の場合は金銭債権を誰かに売っています。この金銭債権を売るのですが、まっさら第三者と債務者との間にしがらみを残さなければすべての消滅を認識すればいいのですが、前提となっているのはそうではないのです。 しがらみを残すということだけでなく、新たなしがらみが発生してしまっているんです!!これがポイントですかね。 「当社は、帳簿価額3,000円のA社に対する金銭債権をB社に3,150円で売却し現金を受け取った。当社は、買戻権をもち、延滞債権を買い戻すリコース義務を負い、また、譲渡負債の回収代行を行うこととした。」 この文章をみて、何か受け取ったり、新たに何かする必要があったり、義務が発生したりするのですが、おわかりでしょうか。 ①買戻権を持ち(売却した第三者から再び買い戻す権利です) ②りコース義務を負い(売却後に債務者が何らかの理由で、返済不可能となった場合に売却者が支払わなければいけない義務です。) ③回収代行を行うこととした。(債権に対するお金を回収したり、利息を回収したりを売却者がする時にその役務に対する対価を売却先のものに期待して資産として計上するものです。これはお金の回収の代行を行うことにより、収益を得られるから資産計上してもいいのです。) この三つが出てきました。これが新たなしがらみです。 これが、仕訳が複雑になってしまう原因ですね。 さらに、仕訳上は売却益が計上されていますが、一応、売却なので、簿価を落として簿価と入ってきた現金との差額が売却益になるんです。上記の資産・負債の関係もありますが。
なるほど:2
普通に有価証券とかの売却と一緒です。 売却額だけわかっても、簿価が計算できなければ売却仕訳ができないのと一緒です。 この問題の場合、新しく資産・負債が発生する。 債権の残っている部分を回収サービス業務権に振替えるという作業が重なっているから なんだか難しく見えるだけです。 勘定科目の意味を理解する簿記検定上、意味はあまりありません。 新たに発生した資産?負債か? 残っている部分なのか?残っている部分で振替える部分なのか? 売り渡す部分なのか? が重要です。それさえ区別できれば同じような問題でどんなヒネり加えられても大丈夫です。 本文の場合、残っている部分(残っていて振り替えもしない)はありませんが。 でも問題によっては、回収サービス業務権を残存部分ですよというヒントがない場合もあるので これの意味くらいは抑えてもいいかもしれませんね… 一応解りやすそうな説明を見つけました 回収業務。元利金の回収は貸付金を譲渡しようがしまいが行われる。つまりこれは残存する部分である。回収にはコストが生じるため負債のように感じるが、元々は「貸付金なる資産」の残存部分である以上、これは資産である。資料の文中にある「回収サービス業務資産」との単語から判断してもいいし、あるいは覚えてしまってもいいかもしれない。 回収サービス業務資産とは、具体的には元利金の回収、エスクロー口座での管理、延滞状況のモニタリング、二次債権者への元利金の送金などを指すらしいが、重要なのはこれが財務構成要素アプローチにおける支配が他に移転していない部分であるという認識。 (軽くそうなんだぁ~って感じでいいと思います。) それでは、ご質問の問題ですが、 新しく発生する資産・負債は時価で計上して、 債権は売り渡し部分は当然減らし、残りも回収サービス業務権に振替える為減らします。 なので、結局債権は全部、貸方へもっていきます。 この問題で計算しなければいけないポイントは その時価100円の回収サービス業務権の、振替えるべき簿価はいくらか?という事を計算する事です。 借方に回収サービス業務権の簿価を持ってくると、貸方の債権簿価総額と相殺しあって 仕訳上には、売り渡した債権の簿価が表現される事になります。 回収サービス業務権(債権の残り簿価)/債権総額(簿価) 債権の残りの部分を回収サービス業務権に振替えると、時価で計上したいような気分になりますが、 (私だけかもしれませんが・・・) 売り渡さず残っているもので、新たに発生したものでもありません。 単に名前を変えるだけなので簿価で計算します。 さて計算ですが、まず 現金収入には何が含まれるかを考えます。 ①現金収入 時価3,150円 ②回収サービス業務資産(残余分) 時価100円 ③買戻権(新たな資産) 時価200円 ④リコース義務(新たな負債) 時価△150円 ②は債権の売り渡さず残っている分なので現金収入には含まれていません。 なので現金収入の①には③④+売り渡す債権の額が含まれています。 売り渡しの時に、増えたもの減ったものの値段が含まれているって事です。 仕訳で考えると(時価) 現金3,150/債権3,200 買戻権200/リコース義務150 債権は差額で計算します。 そこで、売り渡さない分の②の金額100を足すと すべての債権の時価が計算できます3,300 時価 回収サービス業務権100 売り渡し債権3,200 債権の簿価は3,000ですから、時価の比率で回収サービス業務権を計算します。 3,000÷3,300×100=90.909・・・(回収サービス業務権「簿価」) 四捨五入して91 これを借方にいれれば完成です。 後は差額で債権売却損益を計上すると 現金3,150 リコース義務 150 買戻権200 金銭債権 3,000 回収サービス業務資産 91 債権売却益 291 になるって訳です。 2909円(譲渡原価) 291円(売却益) を計算で出していますが、 回収サービス業務資産 91 を計算して仕訳に入れることで 計算しているのと同じ状況になっています。
なるほど:2
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