高齢者の歯科医療について相談したいことがあります。 介護が必要な高齢者の口腔ケアを介護施設や病院に入院されている患者…

Question

高齢者の歯科医療について相談したいことがあります。
介護が必要な高齢者の口腔ケアを介護施設や病院に入院されている患者さんに行っている方にお尋ねしたいのですが、そこの職員による口腔ケアの指導を実際どのようにされているか教えていただけたら嬉しいです。
私たちは、病棟を定期的に周り問題のある患者さんを看護師さんに上げてもらい、実際にどのようなケアをされているか質問してから、改善点などあればその場でアドバイスしています。
しかし実際に口腔ケアされるのはその看護師さん1人ではないし、他に介助するスタッフもいるわけですし、一度の指導で限られたスタッフにしかできないので効率の悪さを感じています。
実際に入院患者さんの口腔内はいつも汚い状態でなかなか改善されてる感じがしなく、指導の仕方を変えないと、改善はされないと思いました。
話によると、歯科医師や歯科衛生士の指導が徹底しているところなのか、いつも口腔内がきれいに保たれている施設や病院もあるそうです。
確かに看護師や介助者の人手不足はあって思うようにできない現実はあるのですが、それを理由にして、仕方ないと諦める訳にはいかないと思うんです。 まずは口腔ケアの必要性をスタッフ全員に伝えるとこ、口腔ケアの正しい方法を指導することですが、効率の良い方法は一人一人にするのと同時に、スタッフを全員に集め、ディスカッションしながら話し合い、指導の場をもうけたりしないといけないかなと思いました。
今はそのような場はもうけられていなくて前任の方がされていた病棟を回って1人の看護師に指導するという体制でいます。
このやり方を廃止して新たなやり方を築きたいと考えています。
効果的なよい方法があれば参考にしたいので、アドバイスしていただけたら嬉しいです。

Answer 1

お疲れ様です。専門職の方に口腔ケアを指導してもらえるなんて恵まれた病院ですね。

うちは、衛生士さんも歯科医師も居ないので、呼吸ケアチームが口腔ケアを担当しています。

院内のラウンド時に患者さんの口腔内評価をするのですが、やはり、その日の担当ナースに伝えるだけでは浸透させるのが難しいですよね。ナースは交代勤務ですし、毎日同じ人が受け持つわけでもないので、指導を受けたとしてもなかなか共有しづらいというのが病院の現状ではないかと思います。

多分、基本的な口腔ケアのマニュアル作成から始めるといいと思います。

ナースは、日常的なケアはほとんど習っていると思われがちですが、実際は、学校でも、臨床でも、きちんとした口腔ケアを習う機会がほとんどありません。また、口腔ケアの書籍は沢山でていますが、どれも、筆者の考え方によってツールや方法が異なり、エビデンスに乏しいというのが現状です。セミナーに行っても、あそこではこれが良かったけど、今回は否定されていた、そんなことばかりで、現場も混乱しております。

院内共通のマニュアルを作り、定期的に学習会を開いて浸透させていく、というのが近道だと思います。

基本的なことができれば、口腔内はだいぶキレイになると思うのですが、齲歯や乾燥がひどくて口腔内環境がなかなか整わない方の場合、通常のケアにどのようなことをプラスしてもらえばいいかを指導するといいのではないでしょうか。

これは、今回うちの病院の看護研究チームが行なった方法で、マニュアルを作成し、定期的に指導したところ、全員が同じ手技を身に付け、本当に口腔内環境が悪い人は居なくなりました。そして、自信をもって口腔ケアを行えるようになりました。わからないと尻込みしがちですが、必要性を理解し、手技を身につけることができれば、興味もどんどん湧いてきます。

よろしければ、取り入れてみてください。