証券会社のアナリストは、ビジネスモデルの中でどういった役割ですか？ ポートフォリオに入れる銘柄をアナリストが調査し…

Question

証券会社のアナリストは、ビジネスモデルの中でどういった役割ですか？

ポートフォリオに入れる銘柄をアナリストが調査しているのかと思いますが、ポートフォリオの資金は、自社の資金ですか？それともお客様からお預かりした資金ですか？

お客様からお預かりした資金だとすると、アセットマネジメントのビジネスモデルとどのように異なるのですか？

この仕事教えて
株
投資信託

Answer 1

コメント致します。
アナリストにはセルサイドアナリストとバイサイドアナリストの２タイプのアナリストがいます。
ご質問者様の言うアナリストはセルサイドアナリストです。名前の通り「株式や債券を売る側（つまり証券会社）」に所属し、銀行や保険会社、投資顧問会社、ヘッジファンド等の「証券会社のお客さん」に対して情報・分析の発信をします。単にレポートを作るだけでなく、個別に面談してディスカッション等もしてあげたりします。お客さん側も、より専門的な見地から情報を仕入れたいので、そのような証券会社に注文を出すようになります（注文出してあげないと証券会社からすると収益が稼げないお客さんというように取られ、そのような情報提供の機会を提供してもらえなくなる）。ですので、アナリストがいることで直接収益が上がるわけではなく営業支援部隊のようなものだとお考え頂ければと思います（プライドの高いアナリストは↑のように表現されることを嫌がる方もいます）。
対してバイサイドアナリストは、買う側（つまり上記のお客さん側）に所属し、自社のため（自社のポートフォリオ構築の参考とするため）に情報を自社のファンドマネジャーへ発信する役割を担います。セルサイドに比べるとリサーチをする業種範囲が広く、セルサイド程の専門性よりも、もう少し幅広い業種を俯瞰して見るようなイメージです。当然、セルサイドアナリストの情報も参考にしながら社内情報展開をします。
どちらの仕事もそれなりに専門性が求められますし、特にセルサイドだと著名アナリストともなれば高い報酬で外資系証券会社に引き抜かれたりしますので、新卒時の人気職種の一つですが、営業と違い少数精鋭なのでハードルの高い、狭き門です。

Answer 2

アナリストは二種類に分かれます。

一つは、投信の運営会社の中で、どの株を買えばいいのかを分析するアナリスト。セルサイドのアナリスト。
その情報は、基本的に運営会社の中でのみ使われます。
でないと、利益相反になる可能性があります。

もう一つは、証券会社に属したり、独立して活躍するアナリスト。
投資家一般に広く情報を提供することが仕事です。バイサイドのアナリスト。
基本的に自分では買いませんし、投資信託も運用しません。
でないと、利益相反になる可能性があります。
証券会社の自己売買の情報として使われることはありますし、投信の運営会社がその情報を利用することもあります。