2つ目の下線部のところ、内閣不信任決議を前提としない衆議院の解散ってあるのでしょうか？

Question

2つ目の下線部のところ、内閣不信任決議を前提としない衆議院の解散ってあるのでしょうか？

Answer 1

内閣不信任決議ってのは、味方を売る行為ですよね。今で言うなら、自民党が内閣を作り、国会議員も自民党が主なのにも関わらず、不信任決議が通ると言うことは、自民党員が自民党員を攻撃するようなもんです。なかなかありません。衆議院を解散してまた選挙するというのは、新鮮な国民の意見が反映されるので「いいこと」なんです。なのに、不信任決議なんていうあまり現実的なものが通らない限り解散できないというのは良くないでしょう。ということで、不信任決議に基づく解散、通称69条解散の他に、7条に根拠を持つ7条解散なるものが通説では認められており、過去の解散の多くはこれです。天皇ができることとして「衆議院を解散させること」が挙げられています。そして、天皇の行動は内閣が責任を持つので実質内閣の決定といえます。つまり、内閣が自分で自分たちを爆破するということです。衆議院が解散すれば内閣もまた作り直しになるので。国民の意思を聞かんといかんなぁという時に、内閣は自爆（衆議院解散）をするのです。まぁいくら7条解散とて内閣が好き勝手行えるものではないというのが通説ですが、なんか国民の意見を聞かなきゃ決められないような大きな決定を控えていると言った場面は、不信任決議より遥かに現実的です