ある程度以上の大きさの病院では、業者に委託している。 掃除系(ビルメンテナンス系)の業者と、滅菌系(手術器械の滅菌)の業者があると思う。 ここ数年、手術室専門の清掃をやっているが、感染のリスクはある。 だから、いつも、その手術室で感染患者の手術をしたら連絡がある。 C型肝炎、B型肝炎、梅毒は多い。結核、HIVもいる。もちろんコロナも。 多剤耐性菌ではMRSA、CREなどいろいろ。他にいわゆる腐敗菌(嫌気性菌~人喰いバクテリア)もある。 そんな患者の血液汚れをビニール手袋をした手で拭き取り、洗浄で吸い込んだ真っ赤な液体が詰まったボトルをじゃぁーって処理するのだから、見えない飛沫は飛ぶ。 B型肝炎のワクチンは抗体をチェックしつつ打たされる。リスクがなかったらそんなもん打つかいな。インフルエンザも打たされる。コロナ・ワクチンは希望者だったが、ほとんどが打っていた。オペ看も副作用でバタバタ倒れて大変だった。 針刺しで労災になった人はまわりに複数いるし、労災申請しなかった人もいる。 掃除屋で針刺しの危険があるのは、リスペールボックス(セーフティーボックス)に絶対に手を入れてはいけないのに、ついうっかり、廃棄物を入れ直そうとして手を入れて刺す。また、ゴミとして落ちているもののなかに、鋭利なものがあるときがあり、気づかずにとって刺す。 僕は、ホッチキスの針を拾うとき指に刺さった。「痛っ」て言ったら、オペ看が飛んできて「大丈夫ですか? ここ感染(症の患者さん)じゃないです(だから安心して)」って。僕はそのまま放置。 また手術器械の洗浄担当は、当然、切りやすい。 巨大な汚れはほとんどないことが多いが、血液汚れはあってあたりまえ。ボトッと落ちてる血液は普通のこと。これまたそういうのがコードや器械にかかってるから、拭き取るのが面倒で。 手術室は暑いので、締め切って掃除してると、床一面の血液の足跡が蒸れて酔ってくることがある。 手術台に直径2mの血溜まりベットリは、数年間で2回あった。僕の担当だけでそうなのだから実際にはもっとあるとは思う。もう壮絶よ。ポータブル・レントゲン機なんか血液のシャワーを浴びた感じになってて、患者さん生きて出た? って聞きたかったけど、聞けなかったわ。まあ。オペ室では絶対に死なせないけどなあ。 腸の手術では、腸の中を洗浄するので、その排液がバケツにたまってる。これはキツイ匂いがする。「ウンチ水」と呼んでいる人がいる。ただの便の匂いじゃないんだよね。 よく医者が切り取った臓器を目の前で洗ってたり、手術直後に標本作りみたいなことをやってたりする。 また、台車の上に透明なビニール袋が置いてあったことがある。オペ看が、「それ先生が取りにくるから捨てないでね~」「はい。これ、なんですかぁ?」「おっぱい」って。丸ごとだよ。患者さんかわいそうに、こんなに切ったのなら、後も大変だろうにって思いながら、でも、切り取ったおっぱい丸ごとだよ。それが透明なビニール袋に入れられて、ボヨンと置いてあるのよ。おおおおってところよ。 先日もなんか凄い固まりがむき出しで置かれていて、「これなんですか?」 と聞いてしまった。「今、切り取った脾臓です」って。素人質問で恥ずかしかったが、そこに入ってきた医者も「これ、なに?」って聞いたので、医者でも聞くのかと。 そんなのを苦にするような人は絶対にできない。 切り取った足趾(足の指)が落ちてたよ~捨てちゃったぁ~、おいおい~そりゃマズイだろって、キャッキャと言ってるような人でないと無理。 肉片拾い、骨片拾いは、いつものこと。手でとったほうが早いことは多い。 メンタル的に大変なのではない。労力的に大変なの。 ただ、これは病院によると思う。僕のとこは、辞めてく人はいても補充兵が来ない。 僕なんか毎日が限界。今日は身体が動かなくてきつかった。なんでそうなるのかわからない。なんらかの食事のせいではないかと思うが、原因がよくわからない。いつまでも続けられる仕事ではない。 時給が高いと思えるのなら、人がいつかないから高いの。
なるほど:2
感染症のリスクは0ではないです。病院ですし。 手術室出入りしますが、血液があちこちに飛び散っていたり排泄物が散らばってたり、なんてことはまずみたことはありません。術中も術後も基本手術室はきれいです。 一般の掃除に比べれば、術後の室内の消毒作業はやや大変かとは思います。 メンタル的には、病院が苦手な人はやっぱり嫌かも、くらいではないかと。 余談ですが、解剖室の後片付けや清掃の方が作業もメンタルも数百倍大変です。
なるほど:1
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